エアコンの手入れを自分でできれば機能も充分に力を発揮し省エネにも繋がりますし、故障のリスクも減らせます。フィルターの掃除よりさらに一歩踏み込んでやってみると、かなりすっきりと汚れを落とすことができます。エアコンの汚れを落とす方法をご紹介しますので、ぜひお役立てください!
- エアコン洗浄スプレー
- 水を入れた霧吹き
- 汚れを磨くためのブラシ(毛が柔らかいもの)
- 養生テープ
- 流れ落ちる汚れを受けるためのビニール(ゴミ袋でもOK)
まずはフィルターの掃除です。最近では自動クリーニングの機能がついているエアコンも多いので、案外手入れをしていない人もいようです。蓋を開けてみると思ったより汚れている場合もあるので、一度実際に目で見て確認してみてください。まずは蓋を開けてフィルターを取り外します。普段の掃除ではフィルターをつけたまま掃除機でホコリを吸っておしまいにする人もいると思いますが、せっかくなので取り外しましょう!
そのまま浴室などで水洗いします。この際に裏側から水をかけるようにすると汚れが目に詰まらずしっかりと流すことができます。汚れがしつこく落としきれないようであれば、食器洗い用の洗剤を使ってスポンジで優しく洗ってください。洗ったあとは軽く拭いて乾かしておきます。これでフィルターの掃除は完了です。
次はエアコンのフィンの部分に取り掛かります。フィルターを外すと見えるアルミの部分のことで、冷却フィンもしくは熱交換器と呼ばれています。名前からも想像できるかもしれませんが、この部分で室内機に取り込んだ空気を冷やしたり温めたりするのでカビも発生しやすいパーツです。気合いを入れて臨みましょう!
カビの取り方
まずは下準備として、流れ出る汚れをキャッチするためにエアコンの下側をビニールと養生テープを使ってしっかりカバーしましょう。水の重みでビニールが落ちてしまうこともあるので、しっかりと固定してください。
ここまでできたら洗浄液をフィンに吹きかけて汚れを浮かしていきます。浮いた汚れをブラシでこすって、汚れがまだ残っているようであれば洗浄液をかけてブラシでこすって…と繰り返していきます。
冷却フィンの下にある送風口の羽の部分も忘れずに掃除をしましょう。ここにもしっかりホコリやカビが付着しています。最後に霧吹きで水をかけて洗剤と汚れを流します。汚れてもいい布で拭いて、液垂れがしなくなったら養生を外します。仕上げに電源を入れて「送風」の機能を使って2時間ほど内部を乾燥させたら完了です!
カビの予防方法
冷房、暖房などで使用したあと、1~2時間ほど「送風」にしておくとエアコンの内部が乾燥されてカビが繁殖しにくくなります。カビは25℃以上の温度で繁殖しやすくなります。
使用直後だけでなく、エアコンを使用していない時期にもときどき送風の機能で運転しておくとカビ予防ができるので試してみてください。あとは、湿気を溜めこむ原因となるホコリはこまめに掃除をするようにしましょう。
まずは表側のファンの部分。表面に葉っぱやゴミがついているようであれば取り除く程度でOKです。風が通るように室外機の前にはものを置かないようにしましょう。注意が必要なのは室外機の裏側。ここにも冷却フィンに似たアルミのフィンが見えると思います。ここがホコリやゴミが詰まった状態だとエアコンの効きが弱くなってしまうので、手入れをしましょう。
詰まっている汚れはブラシでこすって掃除機で吸うだけでOKです。壊れやすい部分なので優しく取り扱ってください。水の使用は問題ありませんが、高圧洗浄機などは破損の恐れがあるので使用しないでください。
エアコンの手入れをしていて怖いのが、自己責任で行うものなので万が一部品など破損してしまった場合に修理が必要になってしまうことです。電子機器に水をかけたりするわけですから、ご自身でやることにどうしても抵抗がある場合などにはやはりプロの力を借りるのが一番安心です。
またこれまでに掃除の手順を紹介してきましたが、エアコンの構造によってはここに述べた状況と内部が異なっていてよくわからないような場合もあると思います。その場合も無理して自分で解体して破損してしまうことがないように不安なときは無理せずプロに相談しましょう。