エアコンは電化製品なので、自分で洗うのは不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、エアコンのクリーニングを怠ることでたくさんのデメリットが生まれてきます。たとえば、エアコンにホコリやゴミがたまることでエアコンがフル稼働し、電気代が上がってしまいます。また、エアコンはカビにとって絶好の繁殖場所であるため、エアコン内部がカビだらけになり、部屋にカビが充満してしまうかもしれません。
業者のように丸ごとクリーニングするのは大変な作業ですが、まずは自分で簡単にできる範囲で、クリーニングしてみるのはいかがでしょうか。ここでは、自分でエアコンをクリーニングするために必要な道具や作業手順、さらに細かなクリーニング方法などについてご紹介します。
目次
簡単にできる!自分で気軽に行うエアコンクリーニングのやり方
エアコンを自分で簡単にクリーニングすることができるとご存知でしたか?使う道具もほとんどが家庭にあるものですから、お金をかけずにクリーニングすることができます。
ここではクリーニングに必要な道具について、簡単にクリーニングできる、パーツごとの手順について説明してきます。
簡単にクリーニングできるパーツは4つ
取り外して簡単に自分でクリーニングできるパーツはカバー、フィルター、ルーバーです。取り外すことはできませんが、ファンも自分でクリーニングすることができます。内部のカビ掃除や虫の駆除を自分で行うのは難しく、知識が無ければ自分で分解することにも限界があるため、自分のできる範囲で行いましょう。
エアコンクリーニングに必要なもの
エアコンクリーニングをする前に、まずは必要なものをそろえましょう。揃えるといっても、用意するものはほとんど家庭にあるものばかりです。エアコンクリーニングをするには、以下のものが必要になります。
必要なもの | |
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4つのパーツに必要なエアコンクリーニングのやり方と手順
【前準備】
1.養生する
エアコンから内部から落ちてくるほこりなどで汚れるのを防ぐためにまずは足元を新聞紙などで養生しましょう。
2.電源を切る
エアコンの電源を切りコンセントを抜きます。コンセントが刺さっていると事故につながるかもしれないため必ず抜きましょう。
3.エアコンの上部分や周りのホコリやゴミを拭く
乾いた雑巾を使ってたまったホコリをふき取ります。濡れ雑巾ではその水気が故障の原因になるかもしれないため乾いた雑巾を使用しましょう。
4.浴槽に洗剤液を作っておく
浴槽に水をためて洗剤を入れます。洗剤の量は普段選択に使用する程度の量です。
【カバーの掃除方法】
1.カバーを開ける
エアコンのカバーの外し方は機種によって異なるため取扱説明書を読み、正しい外し方で外してください。
2.カバーを洗う
洗剤液をカバーにかけながら歯ブラシを使って磨いていきます。
3.シャワーで洗う
カバーに洗剤が残らないようにしっかりと洗いましょう。
4.乾かす
乾いた布で水気をふき取り、完全に乾くまで乾かしましょう。水気が残っているとカビの臭いがするようになります。
5.カバーを取り付ける
取り外した時と逆の手順で取り付けます。取扱説明書をよく確認しながら取り付けましょう。
【フィルターの掃除方法】
【ルーバーの掃除方法】
【ファンの掃除方法】
室外機の清掃はできる範囲で行いましょう
より本格的なエアコンクリーニングのやり方と注意点
簡単にクリーニングできるパーツだけでもカビの被害は抑えることができますが、もっと内部にはやはりカビが潜んでいます。ここではその内部に潜んだカビや汚れをクリーニングするためのより本格的な方法とその際の注意点について紹介します。
エアコンクリーニング前に行う準備
1.エアコンの様子を確認する
エアコンの動作がきちんと停止しているかを確認し、コンセントを抜きましょう。
2.カバーすべてを取り外す
このとき、ドライバーが必要になる場合もあるため、用意しておきましょう。
3.必要道具を用意する
家庭にあるもの以外に、フィン洗浄用のスプレーとファン洗浄用のスプレーを用意しておきます。
4.養生する
汚水が垂れるため、エアコンの下に底に穴を開けたビニールを敷き、汚水の受け皿にします。その下にバケツを置き汚水を溜めます。
よりプロに近いかたちでエアコン掃除をする方法と手順
1.取り外したパーツを洗う
洗剤水や歯ブラシを使い、パーツを洗っていきます。
2.フィンのクリーニングをする
フィン洗浄用のスプレーと歯ブラシ、綿棒などを使用してフィンのカビやホコリを掃除していきます。
3.エアコン内部を乾燥させる
2時間ほど送風モードにして、エアコン内部を乾燥させます。
4.室外機のクリーニングをする
室外機の裏にはアルミのフィンがあるため、ブラシで優しくこすり、掃除機でホコリを吸い取ります。
エアコン掃除の注意点
エアコンを掃除する際に注意しなければならないポイントがあります。
エアコンクリーニングの頻度や適した時期
エアコンクリーニングの回数は使用頻度によって異なります。使用頻度がどの程度であっても1年に1度、またはそれ以上はクリーニングをするのがよいでしょう。また、毎年夏前など同じ時期に掃除をすると管理がしやすいです。
しばらく使わなかったエアコンや自動で掃除してくれる機能がついているものでも汚れは溜まっていくため、クリーニングするようにしましょう。
エアコントラブルに多いカビ、放置の危険性と予防法
エアコンといえば、久々に運転したときの嫌な臭いやカビの発生など、健康被害が気になる点もあります。クリーニングをしてカビの発生を防ぎたいものですよね。細かいカビは目に見えないため、なかなか掃除をせず放置してしまうという方も多いのではないでしょうか。しかし、放置することで重大な健康被害が発生するかもしれません。
ここでは、カビの放置による危険性とその予防法について説明します。
エアコンにつきもののカビは臭いの原因に!放置の危険性
エアコン内部には必ずといっていいほどカビが繁殖します。夏場にエアコンを使用するとエアコン内部の湿度が90%ほどにもなるため、カビはどんどん繁殖していきます。中でもフィンとファンにはカビが生えやすいので、こまめにクリーニングしておきたいものです。
エアコン内のカビを放っておくと、様々な被害が発生しやすくなります。エアコンは風を送るものであるため、エアコン内部にカビが生えているとそのカビが風に乗って部屋の空気に蔓延します。臭いによる被害だけでなく健康被害も懸念されます。これらの被害を出さないためにも、エアコンは定期的にクリーニングすることが大切です。
エアコン汚れの予防法
カビを防ぐには、とにかく乾燥させることが大切です。夏場の運転により湿度が高くなっているエアコンも、送風運転を使うことでしっかりと乾燥させましょう。臭いを防ぐためには、フィルターなどをこまめに掃除しておくことも大切です。カビが少しでも生えたら掃除して、落としていきましょう。そうすることで、カビやホコリの嫌な臭いを予防することができます。
プロによるエアコンクリーニングのメリット
プロの手に掛かれば、繊細なパーツも安全にクリーニングしてくれるだけでなく、カビやほこりの臭いを消し、防カビを行ってくれます。また、自分では作業できないエアコンの細かい内部までまるごとクリーニングしてくれるため、隅々まで綺麗にしてもらうことができるでしょう。
業者はエアコンだけでなく室外機も綺麗にしてくれます。雨風で汚くなった室外機の掃除もしてもらえるため、エアコンのクリーニングをしてもらう際に、一緒に掃除してもらうとよいでしょう。
まとめ
こまめに行いたいエアコンのクリーニング。簡単に自分でクリーニングできる箇所から、少し頑張ればできる箇所まで様々です。自分で行うエアコンクリーニングでは、以下のことがポイントとなります。
- カバー、フィルター、ルーバーは取り外すことができ比較的簡単にクリーニングできる
- ファンは取り外せないが、専用のスプレーを使用することで綺麗に掃除することができる
- 室外機の裏側はブラシと掃除機で掃除することができるが壊れないように優しく掃除する
- 専用のスプレーを使用することでフィンも掃除することができる
- エアコンを掃除する際は注意点を必ず守る
以上のことを参考に、自分でエアコンをクリーニングしてみてはいかがでしょうか。疑問な点や不安な点がある場合は、業者へ相談してみるとよいでしょう。