エアコンの取り付け・取り外し作業は、引っ越しの際に必要となることが多いと思います。エアコンが壊れたときに交換する方も中にはいらっしゃるでしょうし、エアコンクリーニングを業者に依頼することもあるでしょう。
エアコンの設置・撤去をしようと思い立ちエアコン業者を探し始めると、業者が数多くあることがわかると思います。どのように最適な業者を選べばよいのでしょうか?今回は業者選びのポイントを、いくつかご紹介します。
目次
失敗しないエアコン修理/クリーニング業者選びのポイントは5つ
エアコン修理やクリーニングを依頼するときの業者選びのポイントを見ていきましょう。業者のサイトや電話対応などから業者の善し悪しを見分けることができます。以下の5つのポイントに注目して、業者を選定しましょう。
料金体系や保障制度が明示されている
まず、施工費用や保証が明確であるか、という点に注目します。
施工費用については、工事を行う前に依頼する工事の内容と、それに対する価格が明確に示されていることが重要です。業者に見積もりをしてもらい、どれくらいの価格で行えるのかを知り、気になる料金や詳細について質問してみるのもよいでしょう。施工によっては追加費用がかかる業者もあります。追加料金についての説明がしっかりなされているか、工事後になって請求されるようなことがないかをチェックしましょう。
また、保証制度があるかも知っておくべきです。エアコンのトラブルは施工後2年以上経過してから起こることが多いといわれています。工事後にトラブルが起こった場合でも保証で対応してもらえるか、何年保証されるのかを確認しましょう。保証がしっかりしていれば、腕に自信がある業者だと判断することもできます。
会社として実績や経験がある
実績も重要です。「施行例」や「お客様からのコメント」がホームページに載っている会社は数多くあります。それらを参考にして、実績がある会社なのか、さまざまな施工に対応した経験があるか等を判断します。
口コミも頼りになります。知り合いにエアコン業者を利用したことがある方がいる場合には、実際に話を聞いてみたり、インターネット上の口コミサイトを参考にしてみるのも良いかもしれません。
メーカーや種類など幅広く対応している
3つ目のポイントは、対応力です。エアコンの取り付け・取り外し方法は、メーカーや品種で異なる場合があります。エアコンは新機種がたびたび登場するので、新機種にも対応しているかにも注目するとよいでしょう。たとえば、エアコンクリーニングをしたい場合、最新のフィルター自動掃除機能付きエアコンの掃除も行えるかどうかは、業者によって大きく異なるようです。
撤去、または設置するエアコンに対応しているかをホームページや電話で確かめておくと、実際依頼する際にも安心です。
打ち合わせをしっかり行ってくれる
エアコン取り付け・取り外しを行う前に、施工内容について打ち合わせをすることが重要です。エアコンの取り付け・取り外しでは、作業スタッフはエアコンの種類やサイズ、設置場所の状況などをしっかりと把握し、状況に適した方法で施工する必要があります。これらのことを確認していないまま施工をすると、失敗する可能性が高まってしまうからです。
また、依頼する側も施工内容について知っておけば安心です。どんな方法で取り外すのか、どれくらい時間がかかるのか、そしてどれくらいの費用がかかるのかを詳細に教えてくれる業者なら、より信頼を置けるといえそうです。見積もりや取り付け・取り外し以外の要望にも臨機応変に対応してくれるか、という点で業者をチェックするのも良いでしょう。
打ち合わせで伝えるべき項目
打ち合わせで業者に伝えるべきことは、5つです。
1. 戸建住宅かアパートまたはマンションか
2. エアコンの台数と大きさ
3. 室内機と室外機を設置する場所
4. エアコン設置用の穴があるか否か
5. エアコン専用の電源があるか、電源のボルト数が合っているか
住宅に関しては賃貸住宅なのか持ち家なのかも伝えておくと、それぞれに応じて対応方法が違ってもスムーズに作業を終えることができます。
さまざまな希望に対応してくれる
エアコンの取り付け・取り外しにはオプションで工事を行うことがあります。例えば、配管が悪目立ちするのが嫌な場合には、化粧カバーをつけることで見た目もカバーすることができます。強度が心配な時には、桟取り付けをすることで補強することができます。このような工事をする腕があるかどうかは業者により異なりますので、希望通りの追加工事を安心して任せられるような、実績のある業者を選ぶことをおすすめします。
エアコンクリーニング・取り付け・取り外しでよくある疑問にお答えします
ここからは、エアコンクリーニングや取り付け・取り外しでよくある質問と回答をご紹介します。エアコンの設置を考える際に知っておくと便利なことばかりですので、チェックしてみましょう。
Q 費用を安く抑える方法はある?
1. できる部分は自分でクリーニングする
エアコンクリーニングの場合は、自分で行える部分の掃除は自分でクリーニングすると費用を抑えられます。フィルターやエアコンケースの掃除は布や掃除機を使って簡単に行うことができるので、自分で行ってみましょう。エアコン内部の冷却フィンなどは自分で分解するのは危険ですので、業者へ依頼します。
精密な見積もりを提示してもらえるよう、正確な情報を伝えることも大切です。実際に施工する際に状況が違って思っていたより費用がかかってしまった!なんてことにならないように、エアコンの容量、電圧、製造年月日(型番)、取り付け位置、家のタイプなどを的確に伝えることが大切です。
また、全く同じ施工内容を依頼したとしても、業者によって金額にばらつきが出てくることは少なくありません。複数業者に見積もりを提示してもらうよう依頼し、費用や施工内容を比較するのがおすすめです。
Q エアコンの取り外し・取り付けは自分でできる?
DIYを行う人が増えてきた現代では、ホームセンターでドレンホースやバルブなどの道具を簡単に購入することもでき、エアコンの設置も自分で行いたいと考える方がいらっしゃると思います。しかし、エアコンの設置には専門的な知識が必要な作業もあり、自分で行うのは難しいです。取り外しの手順を間違えると、エアコンが故障し動かなくなってしまうこともあります。
失敗してしまえばかえって修理作業や費用が増えてしまうので、最初から業者に依頼するほうが安心・安全といえます。
Q 業者へ依頼する時期はいつがおすすめ?
エアコンは、暖房・冷房は頻繁に使わない時期、つまり、春や秋にクリーニングや取り付けを行うのがおすすめです。しかし、この時期は誰もが依頼しがちで、夏前や冬前の時期は特に依頼が混みあう時期でもあります。他の時期に比べて作業完了までに時間がかかることがある点には、注意しておきましょう。
Q 作業時間はどの位かかる?
・エアコンクリーニング: 1~2週間
・エアコンの取り付け: 1時間半~2時間程度
・エアコンの取り外し: 30分~1時間程度
業者へエアコンを送って、内部を分解し丸ごとクリーニングしてもらう場合には、1~2週間かかるようです。繁忙期は1ヶ月近くかかることもあるので、冷暖房の使用が減る春・秋にクリーニングする場合は、早めに依頼しておくことをおすすめします。
エアコンの取り付けや取り外しは基本的に自宅での作業になり、比較的素早く施工が終わりますが、配管用の穴がないなど状況によっては他の工事が必要になり時間がかかる場合がありますので、状況確認とそれに見合った工事の依頼をするようにしましょう。
エアコンクリーニングや取り付け・取り外し作業の流れ
エアコンのクリーニングや設置・撤去作業はどのように行われるのでしょうか?業者が作業を行う時の流れをご説明しますので、予備知識としてチェックしておきましょう。
クリーニングの流れ
1. エアコン室内機の取り外し
まずはエアコンを取り外し、業者へ持ち帰ってもらいます。
2. クリーニング
エアコンを分解し、洗浄液や高圧洗浄機を使用して細かい汚れやカビを徹底的に洗浄します。
3. 乾燥
水分はカビを招く原因です。洗浄後はすぐに乾燥させ、カビ予防します。
4. 組み立て、仕上げ
各部品を組み立て、仕上げとしてワックスでピカピカにします。
5. エアコン返却
最期にエアコンをご自宅へ搬送し、取り付けたら作業完了です。
エアコン取り付けの流れ
1. 背板を取り付ける
まずはエアコンを壁にかけるための背板を水平に取り付けます。
2. 配管のフレア加工を行う
フレア加工で接続部を拡張するなどして調整することで、ガス漏れを防ぎます。
3. 配管の接続
室内機と室外機の両方に配管を正常に接続します。
4. 取り付け後に試運転
取り付けたら試運転をして、異常がないかチェックします。
エアコン取り外しの流れ
1. ポンプダウン作業
エアコン周りの環境を確認し、ポンプダウンをしてエアコン内部に残っているガスを出し切ります。
2. 配管パイプ類を取り外す
六角ナットなどの部品を分解し、室内機と室外機に取り付けられている配管を取り除きます。
3. 室内機を取り外す
室内機を、部屋を汚さないよう注意して撤去します。
4.室外機を取り外す
室内機の次に、室外機を取り外します。
取り外しの順序は、業者やエアコンの品種によって異なる可能性もあります。
穴埋め作業の流れ
エアコンを取り外した後に新たにエアコンを設置しない場合、配管を通していた穴を埋める作業が必要になります。穴埋め作業をしないと、雨や暴風により建物が劣化してしまうだけでなく、蟻やその他の害虫が自宅に侵入する原因になります。
エアコンキャップがある場合は、キャップで塞いだり、エアコンキャップがない場合は配管穴をパテ(粘土性の樹脂)で埋めたりすることで、綺麗に穴埋めをすることができますので、取り外し後にはできるだけ早く穴埋め作業をしましょう。
まとめ
・詳しい見積もりや実績、対応力など5つの特徴で比較して優良業者を選ぶ
・依頼は春・秋がベストだが、込み合う時期でもあるので早めの予約が大切
・費用を抑えるには、【できる範囲で掃除する】【正確な情報を伝える】【業者を比較する】の3つが重要
・エアコン取り外し後には穴埋め作業が必要になることも