エアコンの効きが弱くなったときには、修理か買い替えるかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
今回は、エアコンを買い替えるべきか判断するポイントや、買い換えるとお得な時期をご紹介いたします。エアコンに不具合が発生したときにお役立ていただければ幸いです。
エアコンの買い替えと修理どっちがお得?
エアコンでトラブルが発生したとき、解決策としてすぐに思いつくのが買い替えと修理のふたつです。どちらの方法が適しているかは、エアコンの状況によるため、すぐに判断するのは難しいように感じます。しかし、保証期間や修理する場合の作業内容など、決め手となるポイントに注目すると判断しやすくなります。
また、買い替えることで修理よりも多くのメリットが得られることもあります。さまざまな面を見て、総合的に判断しましょう。
修理か、買い替えか……その見極めは保証期間にアリ!
注目すべきひとつ目のポイントは、保有期間と保証期間です。保有期間や保証期間をチェックすることで、買い替えや修理の判断がしやすくなります。
【保有期間】
各メーカーによって、保有期間というものが定められています。保有期間というのは、各製品に適した使用限度のことを指します。保有期間内であれば修理をすることが可能ですが、期間を超えると修理対応をしてくれないことが多く、買い替えが必要になります。ちなみに、保有期間は10年前後の場合が多いようです。
【保証期間】
エアコンには他の家電同様に、保証がついている場合が多いです。エアコンを購入してからどれくらいの年数が経っているか、保証期間内なのかを調べましょう。保証期間内であればお得に修理をすることができますが、保証期間外になると、新しいものに買い替えた方が費用を抑えられる場合もあります。
エアコン自体の保証期間は約1年と短いですが、内蔵されている重要な部品は数年間保証されていることもあるので、故障しているのがどの部品なのかを知ることも大切です。
修理内容にも注目すべき
ふたつめのポイントは修理内容です。修理が必要な部品や故障の程度によっては、修理費用が非常に高くなるケースがあります。たとえば、空気中の熱を調節するのに欠かせないコンプレッサーの修理は高くつくため、買い替えた方がお得になる場合があります。ガス漏れの場合も修理よりも買い替えの方が低料金で済みやすいです。
このように、修理内容によって費用金額に差が出てきますので、修理と買い替えを検討する際には、原因箇所の特定と修理費用の見積りが重要です。
修理で改善可能なケース
修理をするだけで比較的簡単に故障が直る場合もあります。
・エアコンから異臭がする
・エアコンから水漏れしている
このような症状が見られるときには、室内機や配管に異常があります。ゴミやホコリ、カビなどの掃除やフィルターの交換、ちょっとした修理で直すことができる可能性が高いです。修理する方がお得に済ませることができるでしょう。
逆に、ガス漏れや熱交換器の故障など、症状によっては修理費用が非常に高くなることがありますので、ご自身のケースではどちらがお得なのか、比較して検討してみましょう。
エアコンを買い換えるメリットは、修理よりも多い
エアコンを買い替えることで、さまざまなメリットが得られます。
■体に優しい
身体への悪影響を軽減させることができます。エアコン内部に結露ができカビが発生してしまうと、いくら掃除をしても完璧に撃退するのは難しくなります。放っておくと喘息やカビアレルギーの人にはつらい環境になってしまいますが、エアコンを買い替えれば部屋からカビを一掃することができます。
また、アレルギーを引き起こしにくいように機能を向上させた新モデルも登場しているので、体に優しいエアコンに取り替えるのもおすすめです。
■修理費用よりも結果的に安い場合がある
先ほどもお伝えしましたが、故障個所によっては修理費用がかなり高額になってしまいます。コンプレッサーや熱交換器、ガス漏れの修理には、十数万円かかるともいわれています。 修理か買い替えか決めかねるときは、エアコン業者に修理の見積りを出してもらい、新しいエアコンの金額+設置費用と比較してみるとよいでしょう。
■電気代を安くすることも可能
エアコンは新型であるほど省エネ効果が高まっています。新しくエアコンを買い替えたら電気代が格段に安くなった!ということがあります。実際に消費電力を比較してみると、15年前のモデルは約1000Wなのに対し、10年前は750W、最新のモデルは600Wと、格段に必要な電力が減っています。年間の電気代が数万円安くなることもあるようです。
古いモデルを使用している場合には、とくに買い替えでお得感を感じることができるでしょう。
こんな症状はありませんか?エアコンの買い替えを決めるポイント
エアコンは、買い替えのサインを出すことがあります。どのようなサインなのでしょうか。
ここでは、買い替え時期を知らせる4つの合図をご紹介します。
エアコンが寿命をむかえている
エアコンの標準使用期間は10年と記載されていることが多いです。標準使用期間を超えても寿命が来ずいつも通り機能する場合もありますが、いつ故障するかわからない、ということを肝に銘じておかなければなりません。真夏に故障してエアコンが数日使えないなんて状況はできれば避けたいですよね。エアコンは10年を目安に買い替えるとよいでしょう。
また、実際には購入して10年も経たないうちに不具合が発生し故障してしまうこともあるので注意が必要です。
エアコンが正常に機能していない
「エアコンの調子がおかしいかも?」と感じるときは、買い替えるべきかもしれません。買い替えのサインである異変の例とそれぞれの対処方法を確認してみましょう。
・エアコン動作時に異音がする
エアコン内部の故障の可能性があり、故障箇所によっては買い替える方がお得な場合があります。
・エアコンの効きが悪い
冷房も暖房も効きが悪い場合、ガスが漏れている可能性があります。ガス漏れは修理費用が高額になりがちなので、買い替えも検討してみるとよいでしょう。
・エアコンの電源が入らない
リモコンの故障も考えられますので、リモコンと本体のどちらが故障しているのか見極めが大切です。本体が故障しているようであれば、エアコン全体を買い替えすることを視野に入れましょう。
冷風も温風も出ない/室外機が途中で止まる
エアコンが冷房・暖房として機能しなかったり、室外機が止まってしまったりするようであれば、内部パーツの故障が考えられます。複数交換する必要が出ることもあり、その場合修理費用が高額になってしまいます。また、冷たい風を作るための冷凍サイクル処理に問題があるときにも、修理費用が高くなりがちです。こういった場合には買い替えがお得になるでしょう。
エアコン使用時にブレーカーが落ちる
エアコンを使うとブレーカーが落ちてしまう場合は、エアコンに必要なアンペア数が自宅で使用できる、契約アンペア数を超えている可能性も考えられます。エアコンひとつでブレーカーが落ちるというのは危険な状態ですので、早急に業者に見てもらいましょう。
エアコン買い替えにおすすめ!お得な季節
エアコンは年間を通して使用するものですが、買い替えをするのに適した季節があります。時期によって、エアコンが安く販売されていることがあるのです。 いつ購入するとエアコンを安くゲットできるのかをご紹介します。
安くエアコンを買い替えたいなら夏の後半
エアコンは6月頃から需要が高まり、8月に入ると徐々に需要は低くなります。そのため、エアコンは夏前には高めに販売され、8月には料金設定が安くなります。つまり、8月上旬あたりが狙い目だと言えます。
ただ、夏場に購入する場合、設置にかかる時間も考慮する必要があります。すぐに使用したくても、エアコンを自宅に届け、取り付け工事を行うにはどうしても時間がかかってしまいます。すぐに使う目的で購入したいのであれば、別の時期を選ぶ方がよいかもしれません。
型落ちエアコンへ買い替えるなら2~3、10~11月に
秋冬の季節は、各メーカーが新商品発売に向けて、古いモデルの在庫を減らすために値段を安くする時期です。高機能なエアコンが安く販売されることもありますので、この時期の購入もおすすめです。 古いモデルだと機能性があまりよくないのでは……?と考える方もいるかもしれませんが、1年シーズンが違うだけで機能が大きく異なることは少ないようです。
ボーナス時期
6月と12月のボーナス時期は、他の家電製品や日用品同様、ボーナス商戦に合わせてエアコンも安くなることがあります。同機種でも店舗によって販売価格が変わる可能性があるので、複数の店舗で比較するとより安く買い物ができるかもしれません。
決算期と月末
多くのお店では年度末を決算期と定めており、決算前にできるだけ在庫を減らし利益を上げようとすることが多いです。年度末である3月には大々的に安売りをしている店舗もたくさんあるので、広告をチェックしてみるとよいでしょう。また、月間売上目標を達成するために月末にまとめてセールを行うこともあるようです。月末に家電量販店をのぞいてみるのもよいかもしれません。
閑散期
閑散期もエアコンをお得に購入できるタイミングです。夏の終わりごろから秋口にかけては一通りエアコン設置の繁忙期が過ぎ、家電量販店やエアコン業者が落ち着く時期です。この時期にはエアコンの本体価格や、設置・メンテナンス費用が低めに設定されることが多いです。
さらに、設置工事の希望が通りやすいという利点もあります。閑散期にエアコンを準備しておくのは賢い選択だといえそうです。
まとめ
買い替え・修理を判断する際に注目すべきポイントをご紹介しました。
・保有期間と保証期間をチェックする
・故障の原因や修理方法によってどちらがお得か比較する
・冷却器の故障やガス漏れなどは買い替えがお得
・異臭や水漏れなら簡単に修理できることが多い
・夏の終わりから秋冬にかけての時期や、決算時期などがエアコン購入の狙い目
これらの点を参考にして、よりお得にエアコンの修理、買い替えをしてみてください。