エアコンのクリーニングは、どの位の頻度で行うとよいのでしょうか?エアコンは掃除を怠ると機能の低下やカビによる健康面への心配が懸念されますので、日ごろからのクリーニングは大切です。しかし、クリーニングは間隔が長すぎても短すぎてもよくないようです。
本記事では、どの位の期間をおいてクリーニングを行うのが正解なのか、そしてクリーニングに適した時期はいつなのかを合わせてご紹介します。クリーニングのメリット・デメリットや依頼の際の注意点にも触れていきますので、クリーニングを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
エアコンクリーニングを依頼するタイミングと頻度はどれぐらい?
まずは、エアコンクリーニングの頻度や行うべき時期についてご紹介します。エアコンの部品によって適した掃除頻度が異なりますので、しっかりとチェックしましょう。
クリーニングにおすすめの季節
エアコンのクリーニングに適している季節は以下の2通りです。
4月から5月頃の初春
4月から5月にかけてはエアコンクリーニングの依頼が少ないため、希望する日程で掃除してもらえる可能性が高いのでおすすめです。
9月から10月頃の秋口
暑い夏が終わりクーラーの使用頻度がグッと減る秋口は、夏に頻繁に使用して溜まったホコリを一掃してしまうにも適した時期です。汚れたままのエアコンを放置しておくよりも、衛生面でも安心です。
逆に、6月から8月にはエアコン業者は忙しくなります。夏場にエアコンを修理するとなれば、数時間エアコンのない部屋で過ごすことにもなりますので、あまりお勧めできる時期ではありません。
エアコンからのクリーニングサインにも注目!
適した頻度や時期を守ることも大切ですが、エアコンが発する、「そろそろクリーニングしてくれないかな~」というサインに注目することも大切です。
・エアコンの効きが悪い
・カビの臭いがする
・吹き出し口からホコリが飛んでくる
・吹き出し口に黒い汚れがある
・電気代が以前に比べて高くなった
以上のような症状があるのであれば一度確認し、程度に合わせてクリーニングや修理をしましょう。
エアコンクリーニングの適切な頻度
クリーニングをするのに適した頻度は各部品によって異なります。
フィルター: 月に2回
冷却フィン: 2~3年に1回
送風ファン: 1~3年に1回
エアコン内部にある冷却フィンや送風ファンは、数年に一度の掃除で十分なようです。一方で、ホコリやカビが気になるフィルターは、衛生面を考えると頻繁に掃除をすることが適切なようです。
「お掃除機能付き」でも油断は禁物
「お掃除機能付き」のエアコンが販売されるようになり、自宅で使用している方も多いと思います。お掃除機能がついているからといって、掃除をしなくてもよいという意味ではありません。
お掃除機能が自動的に掃除してくれるのは、フィルターだけです。ほこりやカビが溜まりやすいフィルターを掃除することはもちろん重要ですが、エアコン内部の掃除も大切です。フィルター以外の部分はエアコンクリーニングで掃除しなければきれいになりませんので、適度な頻度で掃除してあげましょう。
エアコンクリーニングのメリット・デメリット
エアコンのクリーニングをすることで機能性が高まり、得られるメリットはたくさんあります。反対に、クリーニングを適度に行わないとエアコンの故障などにつながり、交換・修理が必要になってくる可能性があります。
掃除をするメリットと怠ることのデメリットを、それぞれ6つご紹介します。
掃除を行った場合の6つのメリット
風力や風速のアップ
ファンがキレイになれば、風速や風量が向上します。場合によっては風速が約4割も改善されることがあるほど、クリーニングは効果的なのです。
冷却効率・熱交換比率のアップ
熱交換器を分解して内部を徹底的にクリーニングすれば、冷却能力や冷却効率が向上します。また、フィルターにつまったホコリやカビを除去すると、風の通りがよくなります。
電気代の節約になる
ホコリや汚れによってフィルター、熱交換器など各パーツにかかる負荷が減るので、電気代の節約につながります。エアコンは家電の中でも消費電力が大きい家電なので、ご家庭の電気代をかなり削減できるかもしれません。
エアコンの空気がキレイになる
空気がキレイになると、エアコンから放出されるカビなどのいやな臭いが改善されます。
健康被害が防ぎやすくなる
エアコンにはダニやカビ、ホコリが溜まりやすく、風に乗って部屋中に飛散する可能性もあります。しかし、クリーニングをすればアレルギー体質の方も安心してエアコンを使用できるようになります。
エアコンの寿命が延びる
汚れがあると、故障を起こすことがあります。故障の原因になる汚れを取り除くことで、エアコンの寿命を延ばすことができます。
掃除を怠った場合の6つのデメリット
エアコンが故障する場合がある
フィルターにたまったホコリをそのままにしておくと、故障の原因になることがあり危険です。
消費電力が上がる
フィルターが汚れていると空気の流れが悪くなり、エアコンにかかる消費電力が上がってしまうので経済的とはいえません。
騒音が大きくなる
フィルターがホコリで詰まると、風が上手くフィルターを通り抜けることができず、エアコン作動時の騒音が大きくなります。
水漏れが起こる
ドレンホースにゴミがつまっていると、水漏れを起こす危険性があります。
カビが繁殖する
エアコン内部にカビが繁殖すると悪臭につながります。アレルギー体質の方は、症状が悪化してしまう可能性もあり危険です。
寿命が短くなる
お手入れを怠ると部品の状態を確認することができず、また劣化しやすくもなるため、エアコン自体の寿命が低下してしまいます。
クリーニング業者を選ぶ時の注意点
エアコンクリーニングの質は業者によって異なりますので、少しでもきれいにしてもらうためには、よい業者を選ぶことが大切です。
何も考えずに業者を選んでしまうと、特定の種類やメーカーのエアコンに対応していないというケースや、作業に慣れていない業者に依頼してエアコンが故障してしまうというようなトラブルに遭う可能性がないとはいい切れません。優良な業者が持っている特徴を知り、適切な業者へ依頼しましょう。
利用者の評判に目を通す
周囲にエアコンクリーニングを業者に依頼したことがある人がいれば、依頼してみてどう思ったか聞いてみるとよいでしょう。家から近い場所でよい業者を見つけることができるかもしれません。評判を聞く際に、料金が適切だったか、作業員の対応はよかったかなどにも注目すると、より総合的に判断できます。
インターネットで業者の口コミが寄せられているサイトを見つけることもできるので、そういったサイトで評判をチェックしてみるのもおすすめです。
簡単に業者を選定する方法
優良な業者を選ぶには、いくつかの基準があります。基準となる主な点を3つご紹介します。
利用者の評判
先ほどご紹介した口コミと同じ内容にはなりますが、実際に利用した人の率直な感想は有力な情報源です。口コミ情報サイトや知人からの評判に耳を傾けてみましょう。また、口コミをしている人がどのタイプのエアコンのクリーニングで満足しているのかという点を見ると、ご自分のケースに似た状況で、満足のいく施工をしてもらえるかが見えてきます。
サービス内容
一口にクリーニングといっても、方法やサービス内容はさまざまです。ご自身のケースに一番適したクリーニングをしてもらうために、業者の専用サイトや広告に記載されているサービス内容をチェックしましょう。実際に電話をしてみれば、より詳しい説明を受けることができるかもしれません。
料金
各業者によって料金設定は異なりますので、できるだけ低料金で施工をしてもらうためには、料金設定をしっかりと確認することが大切です。施工費用はエアコンの状況により変わるので、具体的な料金を知るために見積りの依頼をおすすめします。
これらのことを総合的に比較しながら業者を選ぶと、よい業者に出会いやすくなります。最低2社以上の複数業者に見積もりを出してもらい、比較してみましょう。
まとめ
本記事の要点を以下にまとめてみました。
・エアコンクリーニングは春先と秋に行うのがおすすめ
・カビ臭などのサインがあれば、すぐにクリーニングする
・お掃除機能付きのエアコンでも内部の掃除は必要
・クリーニングのメリットはたくさんある
・口コミや複数業者の比較を頼りにして適切な業者を選ぶ
クリーニングを適度に行って、気持ちよくエアコンを使用しましょう。