エアコンからゴキブリなどの害虫が出てきたという経験はないでしょうか?汚れたエアコンは害虫にとってとても良い環境です。エアコンから害虫が発生する原因はいくつかあります。侵入経路も豊富なため、それぞれに合った対策を施さなければいけません。今回はエアコンに害虫が発生する原因や、侵入経路をご紹介いたします。発生する原因や、侵入経路をしっかりと把握しておくことで正しい対策を施すことが可能になるでしょう。
エアコンの清掃不足が害虫発生の原因に
エアコンから害虫が発生する主な原因は清掃不足によるものです。清掃を怠ることでホコリが溜まり、カビなどの菌が繁殖していきます。その菌を食べるために害虫がエアコンに寄ってくるのです。エアコン内は湿気を多く含んでおり、暗く狭いため害虫にとっては隠れる場所としても最適です。
ゴキブリの場合はエアコンから直接侵入してくることもあります。ゴキブリはエアコンの中に卵を植え付ける可能性もあるため、とくに注意しなくてはいけません。エアコンを運転した際に嫌なニオイがする場合は、掃除不足以外にもゴキブリの卵が原因の可能性もあります。
アルミフィンや吹出し口付近に、害虫の死骸や糞がある場合はすでに侵入されている可能性が高いです。そういった場合は速やかに清掃し、2度と侵入されないよう対策を施しましょう。こまめな清掃を心掛けることで害虫の発生を防ぐことが可能です。定期的に確認することで、ゴキブリの卵を早期に発見することもできるでしょう。
ゴキブリや害虫の意外な侵入経路
ゴキブリや害虫の侵入経路の1つに、ドレンホースがあります。ドレンホースとは、室内機で発生したドレン水を室外に放出する排水ホースのことを言います。ドレンホースは外にあるにも関わらず、先端には何も付いていないため侵入されやすいのです。ゴキブリがエアコン内部へ直接侵入する際には、室外機とドレンホースからになります。
エアコンを設置する際には、冷媒配管やドレンホースを通すための穴を壁に開けなくてはいけません。その際に配管と貫通穴に隙間が生じてしまい、その隙間からゴキブリなどの害虫が侵入してきます。隙間を塞ぐために、エアコンパテを埋めることが多いですが、年数が経過するにつれ割れ目が生じ、そこから害虫が侵入するケースも多いです。
エアコンから害虫を発生させないための対策
エアコンから害虫を発生させないためには、定期的な清掃が必要です。カビなどの菌の発生を防ぐことで、寄ってくる害虫も減ります。ゴキブリはエアコンのフィルターに卵を産むため、フィルターの掃除をこまめに行い繁殖することを防ぎましょう。
エアコン内の湿気を取り除くことも有効なため、エアコン使用後約30分は送風モードで運転するのが効果的です。冷房を使用した後は、エアコン内部も冷えるため結露ができやすい状態になっています。ゴキブリはこの結露した水分を飲むのです。送風運転をすることで内部の水分を蒸発させることが可能なため、ゴキブリをエアコンから遠ざけることができます。
ドレンホースからの侵入など外的要因が原因の場合は、ホースやパイプの先端に取り付けることが可能な排水口ネットや、ストッキングを付けることで予防になります。このようなものを装着する場合は定期的に破れていないかの確認が必要になるので気を付けてください。防水キャップや逆流防止弁も市販で販売されているため、これらを使用することも効果的です。
ドレンキャップを取り付けている場合でも、小さな虫が侵入してくる可能性があります。ドレンホースの先端を地面から5cm以上離すことで、地面を這ってくる虫の侵入を防ぐことができるでしょう。室外機本体にも防虫グッズをぶら下げておくことで、少しではありますが対策になります。害虫はエアコンが稼働していない間に侵入してくるため、使用しない時期を迎えたら室外機にビニールなどを被せることで侵入経路を塞ぐことも可能です。
配管と貫通穴の間にある隙間をしっかりとパテで埋めておくことも対策になります。割れ目がある場合はご自身でパテを購入し付けることも可能です。パテを付ける際には、屋内側と屋外側のどちらにもたっぷりと付けてください。一度付けたことで安心せず、定期的な確認を怠らないようにしましょう。通気口を塞ぐことでさらに害虫の侵入を防ぐことができます。市販の通気口フィルターが販売されているので、それを通気口にしっかりと取り付けておくことで害虫対策となります。
もしエアコンから虫がでてきたら?
エアコンに害虫が発生したからといって、殺虫剤を散布することはやめましょう。電極部に殺虫剤がかかってしまうと、故障を引き起こす原因に繋がります。ご自身で駆除したい場合は、エアコンの周囲に虫用トラップを設置して待つことが有効です。
ご自分で対処することが難しい場合は、プロの業者に依頼しエアコンを綺麗に清掃してもらいましょう。分解洗浄などを行ってもらうことで隅々まで清潔にすることができます。エアコンに害虫が発生する主な原因は汚れです。プロの業者に依頼し、定期的な清掃を行うことで害虫の発生を未然に防ぐことが可能になります。
まとめ
エアコンに発生する害虫は、対策を施すことで未然に防ぐことが可能です。日頃から定期的に清掃し、清潔な状態を保つようにしましょう。外部からの侵入を防ぐためにも侵入経路を把握しておくことが重要です。家にゴキブリのような害虫が住み着かないような環境を作るように心がけましょう。
ご自身で清掃したい際に、糞や死骸が多く落ちていた場合は清掃するのが困難になります。そのような場合はプロの業者に依頼することで、普段よりさらに綺麗な状態に仕上げてくれるのでおすすめです。無理な清掃を自分で行うと、故障が起きてしまう可能性があるので注意してください。