夏に使うイメージが強いエアコンですが、最近のものは暖房機能も上がってきており、冬にも使う方が増えてきています。結果一年中使うようになってしまうため、掃除のタイミングを見失ってしまう方もいるのではないでしょうか?
エアコンの掃除と言えばフィルター掃除ですが、このフィルター掃除をさぼってしまうと、さまざまな問題を引き起こす恐れがあります。今回は、汚れたフィルターが引き起こす問題とそれを防ぐための掃除方法などについてご紹介していきます。
汚れたフィルターが引き起こす問題
エアコンの汚れで問題になる箇所は、エアコン内にあるフィルターです。このフィルターはエアコンが部屋の空気を吸い込む際に、一緒に入ってくるほこりなどをキャッチする役目があります。このフィルターが汚れているとさまざまな問題が起こってしまいます。ここでは代表的な3つの問題についてご紹介します。
・カビの発生
エアコンのフィルターに付着しやすい汚れは、ホコリと言われています。このほこりの中にはカビの胞子が入っていることがあるため、その胞子がエアコン内部に広がることでカビの発生を引き起こします。
このカビを放置したままエアコンを使用し続けると、エアコンの風の中にカビが紛れ、その部屋にいる人の体内に入り込むおそれがあります。カビの種類によっては、大きな病気の原因にもなることがあるので、注意が必要です。
・余分な電力の使用
外気を吸い込みその空気を冷暖房に変えるエアコンは、フィルターが詰まっていると、吸気することが難しくなり、吸気するために余計な力を使います。そのためその分余分な電量が掛かってしまうおそれがあります。通常の状態でも電気代が高いと言われているエアコンの電気代が、さらに高くなってしまうことは避けたいところです。
・水漏れの発生
エアコン内にあるフィルターが詰まってしまうと、その分効きが悪くなってしまいます。効きが悪くなると、夏であれば設定温度を下げてしまいがちですが、そうするとエアコンン内部が必要以上に冷えてしまうことで、結露が発生してしまうことがあります。
この結露はエアコンで冷房を使っていると、通常時でも発生してしまいます。通常時での結露の場合は、発生した水滴が排水管を通って室外に出て行くようになっています。しかし異常な結露の場合は、室外への排出が間に合わず室内に流れてきてしまうことがあります。
フィルターを簡単に掃除する方法
エアコンのフィルターは簡単に掃除することができます。簡単に掃除をするためにもいくつか道具を準備しましょう。準備するものは以下の通りです。
・掃除機
・歯ブラシ
・タオル
・マスク
掃除方法はまずエアコンからフィルターを外し、フィルターを掃除機で吸っていきます。このときに注意することは、フィルターで目詰まりを防ぐため、表面から裏側の順番で掃除機をかけていきます。
掃除機をかけ終わったら、フィルターの裏面から水を流していきます。もし網目にほこりなどの汚れが詰まっている場合は、歯ブラシを使って汚れを流していきましょう。汚れが取れたらタオルで水気を取り除いてもらい、日陰に放置して完全に乾燥させましょう。完全に乾燥させていないと水気が残ってしまい、カビの発生原因などになるおそれがあるので注意しましょう。
吹き出し口とルーバーもきれいに
フィルターを乾かしている間にエアコンの吹き出し口や、ルーバーと呼ばれる風の向きを変える部分の掃除をしてしまいましょう。掃除するときは、以下のものを用意してから行いましょう。
・脚立
・中性洗剤などの洗剤
・タオル
それぞれの掃除方法について見ていきましょう。
▼吹き出し口
まず電源コンセントを抜いておきます。掃除中に何かの手違いで、スイッチが入ってしまうおそれをなくすために、最初から電源コンセントを抜いておきましょう。吹き出し口の掃除は、まず脚立で吹き出し口に届く高さまで登り、濡らして硬く絞ったタオルを使い、汚れを拭き取っていきます。そのときにカバーも一緒に拭いておくと一石二鳥になります。
拭き取っても取れない汚れには、中性洗剤を1、2滴タオルに垂らしてから拭きます。中性洗剤を使った場合は、後ほど別のタオルで拭き取ることが必要になりますので、2度拭きも忘れないように行いましょう。拭き忘れてしまうと変色などの原因になってしまうことがあります。
▼ルーバー
ルーバーはエアコン内にある風の向きを調節する部分ですが、ファンと呼ぶ人もいます。この部分にもほこりが溜まってしまうため、掃除する必要があります。吹き出し口と同様の作業になりますが、掃除できる幅が狭いため無理に行うと、故障してしまうこともあります。そのため狭い隙間などには定規など細いものを使い、掃除を進めていきましょう。
掃除後の仕上げとアフターケア
フィルターが乾き、吹き出し口やルーバーの掃除も終わった後は、フィルターを付けてエアコンの電源コンセントを入れます。その後送風運転を行い、ルーバーやフィルターの最終乾燥を行いましょう。このときに乾燥運転を行わないと、エアコン内に水気が残り、カビの発生原因などになるおそれがありますので注意しましょう。
エアコンの掃除頻度は、使用頻度によって変わります。例えば毎日稼働させている場合は、2週間に1度の掃除が好ましいとされています。たまに使う場合は、1ヶ月に1度の掃除が好ましいと言われています。このように使う頻度で掃除頻度も変わってしまいますが、1ヶ月に1回は掃除するのが問題を起こさないためにも重要になります。
もし自分で掃除を行い、上手く掃除できない場合、掃除を行うのが難しいときは、エアコンのプロに頼むのもいいかもしれません。エアコンのプロは、エアコン内部まで洗浄することができるので、エアコンを隅々までクリーニングすることができます。自分で掃除を行った場合に比べると、格段にエアコンの効きが良くなることがあるようです。
まとめ
いかがでしたか?エアコンの手入れは思いのほか簡単に行うことができます。そのため季節ごとでしか手入れしていなかった方も、1ヶ月に1度の手入れをしてみてはいかがですか?定期的な手入れで、余計な電気代がかかることを抑えることができるかもしれません。
また定期的な手入れで、カビなどの発生を抑えることができる可能性が上がります。もし自分で掃除を行うことが難しいと感じるときや、エアコンを丸ごと洗いたいと考える方は、エアコン掃除業者を利用してみるのもいいかもしれません。