冷暖房に欠かせないのがエアコンです。暑い夏や寒い冬でもエアコン1つで過ごされる方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、「エアコンがなかなか効かない」「室外機がうるさい」などといった不調がでる場合があります。エアコンのフィルター掃除をしてみたり、室外機を確かめてみたりするも、原因がわからず困ってしまった経験はありませんか?もしかするとその原因は、室外機周辺の雑草かもしれません。雑草が?と驚く方もいるかもしれません。詳しくご紹介しましょう。
室外機周辺の雑草がもたらすエアコンの不調とは?
夏場に冷房がなかなか効きにくいという不調を感じた方はいませんか?室内を閉め切っているのになかなか涼しくならなかったり、設定温度を下げても部屋が涼しくならなかったりする原因は、室外機周辺の雑草に原因があるかもしれません。
エアコンは、冷房時に部屋の中の暖かい空気を排出し、冷たい風を送る仕組みをとなっています。そのため、室外機周辺に雑草や枯葉などがあると、暖かい空気の排出を邪魔してなかなか部屋が冷えなくなってしまうのです。
また、雑草や枯葉が室外機に挟まることで異音が出ることがあります。「カラカラ」「バチバチ」「コンコン」といった音が出たら、室外機を確認しましょう。室外機は、ネジ5本ほどで止まっているので、ドライバーで簡単に外せます。外したら、雑草や枯葉などを取り除きましょう。無理やり抜かず、小さなはさみなどで切ることをおすすめします。
室外機の設置場所に適した場所とは?
●住宅の軒下室外機は、太陽の光が直接当たらない場所で、雨風に影響されない軒下をおすすめします。
室外機は、雨には強い構造になっています。しかし、長期にわたり雨ざらしにされてしまうとサビの原因になりかねません。室外機内部まで雨水が入り込む可能性もあり、故障に繋がる恐れがあります。できるだけ雨に濡れない場所に設置しましょう。軒下であれば、家の屋根で雨から守られるのでおすすめです。
そして、室外機はそのままの状態で土の上におくのではなく、樹脂製やコンクリート製の架台の上に置くことをおすすめします。土の上に直接置いてしまうと、室外機の中に雑草や虫などが入り込んで故障の原因にもなりまねません。通常、エアコンを購入すると架台がついています。それを使用しましょう。また、ない場合でも数百円で樹脂製の架台が購入できます。
また、土の上に架台を置いて設置した場合は、雨などで土が跳ねて室外機に付着してファンの内部まで入り込むことがあるので、コンクリートの上に置く方がよいでしょう。室外機内部まで泥や砂利などが入り込むと、室外機の劣化に繋がります。また、周囲に雑草が生えて室外機が覆われる可能性もあります。室外機に雑草が挟まり、異音にも繋がるので注意が必要です。もし、どうしても土の上に設置しないといけない場合は、室外機を定期的に点検しましょう。
●北東の方角
エアコンは、夏は室内の暖かい空気を排出し、部屋に冷たい空気を出します。そして、冬は外気を吸い込み、暖かい空気を部屋に出す仕組みになっています。
とくに夏使用する冷房は、室外機にある冷媒をファンで冷やすことで、冷たくなった冷媒を室内機に送り、風を当てることで冷たい空気を室内に出します。そのため、室外機に直射日光があたっていると冷媒がなかなか冷えず、エアコンの効きも悪くなってしまうのです。エアコンの効きが悪くなると、さらに設定温度を下げてしまい、消費電力も増加してしまいます。 そのため、直射日光があたらない北東に設置することをおすすめします。
もし、どうしても南西に設置せざるをえない場合は、日よけなどをつけると良いでしょう。すだれでもよいですし、エアコン専用のひさしも販売されているので試してみるとよいでしょう。
●室内機との距離が近い場所
エアコンの電力効率を良くするために、室内機と室外機の距離は近くしましょう。室内機と室外機の距離が長いと、配管も長くなります。そうなると、配管を通る間に空気の温度が変わってしまいます。エアコンの効きにも影響がでるので、近くに設置しましょう。
室外機の雑草対策
室外機に雑草が入り込むのを防ぐためには、室外機をコンクリートの上に設置するか、室外機周辺の雑草を定期的に刈ることが重要となります。しかし、コンクリートが敷かれていない場所に設置せざるをえない場合もあります。そして、雑草を定期的に刈るのは大変で面倒だと思う方もいるでしょう。そんな時におすすめの方法をご紹介します。
●除草剤
ホームセンターなどでも簡単に購入できる除草剤。今生えている雑草も枯れさせる効果があり、生えにくくもなります。価格安く済みます。しかし、植物などを周囲に植えている場合は、それらまで枯らしてしまう可能性があるので注意が必要です。また、土が痛んでしまい、植物が育たない土になってしまうでしょう。室外機周囲だけなら大丈夫と思っていても、雨などで除草剤が流されて植物に影響が出る場合があります。しっかり影響が出ないかどうか確認してから散布しましょう。
●防草シート
防草シートは、敷いた部分の雑草の発生を抑える効果のあるシートです。ホームセンターやネットでも購入できます。商品によっては、土にだんだん分解されてしまうものがあります。そのため、なるべく分厚くて繊維がバラバラにならないものを選びましょう。防草シートは、はさみなどでカットして室外機の周囲を隙間なく敷きます。敷いた後に、砂利などをその上に敷くことをおすすめします。砂利を上から敷くことで、防草シートの劣化も抑えられるので、効果を長く保てるでしょう。
●砂利
ホームセンターなどで購入できる砂利。砂利を敷くことで、日光が当たらず雑草の発生を防ぐことができます。また、雨が室外機に泥ハネするのを防ぐ効果もあります。しかし、砂利を1センチ以上厚く、隙間なく敷くことがポイントです。最近では、おしゃれな色の砂利も販売されているので、見栄えもよくなるでしょう。防草シートとダブル使用でさらに効果が期待されます。
●レンガ
レンガも砂利同様に、日光を遮るので雑草の発生を抑える効果があります。室外機の周囲をレンガで囲うと見た目もおしゃれになるでしょう。
もし、エアコンの不調がある場合には業者に依頼を
エアコンの効きが悪かったり、異音がしたりする場合、室外機の雑草だけが原因ではありません。そのため、もし雑草を取り除いても改善されない場合はメーカーや業者に見てもらうことをおすすめします。
まずは、保証期間内かを確認しましょう。保障期間内であれば、メーカーに問い合わせします。この時に、エアコンの型番なども確認しておくと、依頼がスムーズに行えるでしょう。
そして、保証期間外であれば業者に依頼しましょう。数件の業者に見積りを出してもらうとよいでしょう。以下のポイントを確認して、よりよい業者を選びましょう。
①ホームページに会社情報がしっかり掲載されている
②価格をしっかり明記している
③エアコンの知識をしっかり持っている
④安さだけを売りにしていないか
⑤見積りをしっかり出してくれる
⑥追加料金が発生しないか(出張費など)
まとめ
いかがですか?今回は、室外機周辺の雑草がもたらすエアコンの不調についてご紹介しました。
・エアコンがなかなか効かない
・室外機から異音がする
そのような不調が見られたら、まずは室外機周辺を確認してみましょう。雑草や枯葉などが挟まっている可能性があります。しかし、雑草を刈ったり、中の雑草を取り除いたりしてもまだ不調が続くようでしたら、ほかに不調原因がある可能性があります。当サイトをご活用ください。よりよい業者をご紹介できるでしょう。