夏場になると活躍してくれるエアコン。最近では暖房の機能も備わっており、以前にもまして使う機会が増えました。皆さんの生活に欠かせないエアコンですが、突然エアコンから変な音が聞こえたりしませんか?
エアコンがうるさいとまず、エアコン本体を疑うことがあると思います。エアコンは汚れが溜まったり、部屋の大きさとエアコンの大きさが合っていないと異音を発します。
また、エアコンと直結している室外機が異音の原因になっているケースもあります。
故障ならまだしも、室外機やエアコンを使っている環境が適していないとはどういうことか気になります。
今回は皆さんの日常に欠かせないエアコンの騒音を原因追及と騒音を解消する方法をお伝えいたします。
うるさい原因①:本体
1つ目の原因はエアコン本体の故障、よごれ、本体そのものが古いことが挙げられます。
故障の場合
騒音というより変な音が聞こえます。故障したときは皆さんが聞いていても明らかに変な音がするので気付く方が多いです。
よごれの場合
エアコンの中にあるフィルターや機械によごれが溜まりすぎてもうるさい原因になります。なぜなら、風の通り道をよごれが塞ぐことにより、機械に負担がかかり、エアコンにとって機能を発さない状態になります。
特にタバコを吸われる方の部屋では、タバコのヤニがエアコンのフィルターだけでなく、フィルターに付いたホコリにもつきます。ホコリに付くことにより、騒音だけでなく異臭の原因にもつながります。
エアコンが古い場合
使われているエアコンが古いとうるさくなってしまうのは仕方ないに等しいです。エアコンだけでなく機械全般に言えることですが、使い続ければ当然古くなり、部品にガタが生じます。そのため、エアコン内の部品が振動によって騒音の原因になっています。
うるさい原因②:室外機
2つ目は室外機による騒音です。そもそも室外機の役割とはなんでしょう?室外機とはエアコン本体で空気を冷やしたり温めたりための準備をしてくれる機械のことです。冷房を付けている時は室外機が暖かい空気を冷やし、暖房を付けている時は、冷たい空気を温めます。
エアコンは冷房を使っているときより暖房を使っているときの方が大きな音がします。熱を外部に吐き出すよりも、熱を外部から集める方がエアコンへの負担がかかりやすくなります。そのため、暖房を使っている時は1番負担が掛かっている状態になります。
室外機の故障の原因として言われるのは2つあります。
パーツの劣化
外から暖かい空気を取り入れ、その空気を別の場所に吐き出すコンプレッサーや送風用のモーターなど、室外機のパーツが劣化していることが挙げられます。
室外機のフィルターに溜まった汚れ
パーツの劣化以外だと、エアコン同様、室外機のフィルターにホコリが詰まっていることも言われます。特にペットを飼われている方はペットの毛が室外機に詰まっていることがあるので、定期的なチェックが必要です。
うるさい原因③:環境
3つ目はエアコンを使う環境が適していないことが挙げられます。エアコンを使うにあたり、適した環境が必要と聞いて驚く人が多いです。
エアコンには大きさの種類があります。その理由は部屋の大きさに合わせて作られているからです。
例えば、15畳の部屋に9畳専用のエアコンがあるとします。そのエアコンで15畳もある部屋を暖めるとエアコンへの負担は大きくなります。ですが、9畳専用のエアコンのため、常に最大の出力で温めているため、うるさい原因だけでなく、故障の原因にもつながる可能性があります。
エアコンの騒音の原因はエアコン本体だけにとどまらず、室外機や使う環境でも生じてしまう問題です。騒音が起こることにより隣人とのトラブルやクレームに発展してしまいます。そうなる前にエアコンの騒音を抑える必要があります。
エアコン掃除にやりがちな掃除方法
エアコンの騒音の原因がよごれと分かったとき、まずフィルターの掃除を行うことが多いのではないでしょうか。
皆さんはエアコンをどのように掃除していますか?実はエアコンのフィルターを掃除しただけでは騒音の元をたつことができません。
エアコンの掃除はフィルターに付いたホコリを取るだけでなく、フィルターの奥にある冷房の際に活躍する冷却フィンと部屋を暖かくするときに使うフィンがあります。このフィンとファンにもホコリ、またカビが発生します。うるさいのに加えて異臭もすると困ります。
ではフィンとファンを掃除すれば解決すると考えますが、ここで気を付けないといけないことがあります。それはフィン、ファンの掃除でやりがちな「スプレータイプを使った掃除」です。
なぜスプレータイプは良くないのか?理由として、スプレータイプは名前の通りそのまま薬剤を吹き付けるだけで、拭き取る手間がなく掃除ができます。しかし、吹き付けた薬剤を拭き取らないことにより、薬剤の付着物がエアコンの寿命を縮めてしまいます。
そのためスプレータイプの掃除は良くないとされます。ではどのような掃除が正しいのでしょうか。
騒音を解消するためのお掃除方法
エアコンの騒音を解消するために1番効果的なのが掃除です。
エアコンの掃除の目安として1~2週間に1回は掃除することをおすすめします。ホコリやカビが溜まり、アレルギーを持っているとアレルギー症状を誘発する危険があります。また、夏型過敏性肺炎などの原因になります。
そうなる前にエアコンの騒音防止も兼ねて掃除方法をフィルターとフィン、ファンに分けてご紹介いたします。
フィルターの掃除
1.エアコンのフィルターをはずします。2.フィルターを掃除機で吸い取ります。
3.フィルターを水で洗います。
4.使わない歯ブラシなどで軽くこすります。強くこすってしまうとフィルターが破れてしまいうので注意しましょう。
5.しっかり乾燥させます。
ファンとフィンの掃除
1.エアコンのコンセントを抜きます。エアコン内部の掃除のため必ず電源を落として下さい。2.フィルターを取り外します。
3.フィンとファンの吹き出し口を中性洗剤を染み込ませた雑巾で拭きます。
4.水で絞った雑巾で拭きます。
以上がエアコンのフィルターとファン、フィンの掃除方法です。フィルターは簡単にできますがファンとフィンは出来る範囲が限られています。ファンとフィンの掃除が難しい場合は業者に頼むのがベストです。
まとめ
いかがでしたか?エアコンがうるさい原因と言っても、さまざまなトラブルによって起こります。エアコン本体や室外機、エアコンを使う環境によって、エアコンの状態が異なるためです。
エアコンの異音がうるさい場合、まずは自分でも挑戦しやすい方法である清掃に挑戦してみるとよいです。スプレータイプの清掃は、手軽かつ便利ですが、そのまま薬剤が付着してしまうとエアコンの劣化を招きかねないため、使用する場合はふき取るようにしましょう。
もし、分からない場合は業者に頼み、掃除もかねて点検をしてもらうと安心できるかもしれません。