夏がくると活躍してくれる大型家電といえばエアコンです。エアコンとは「エアーコンディショナー」の略で、室内の温度や湿度を設定するとそのとおりにしてくれる空調設備のことです。昨今、便利で優秀な機能がついたエアコンが各メーカーから出ています。たくさんありすぎるため、「本当のところ何が良いのかわからない」という方も多いでしょう。
今回はご自分に合う、エアコンの選び方をご紹介したいと思います。最近のトレンドから、選び方、また購入前の注意点もお話していきますのでぜひ参考にしてください。
まずはエアコンで人気の機能、4つをチェック!
初めに、エアコンがどのようにして部屋を涼しくしてくれるのかを簡単に説明いたします。部屋の熱い空気をエアコンが吸って、外に設置している室外機で熱い空気を外に放出してくれます。熱だけを放出した空気は冷たくなり、冷たくなった空気だけをまた室内へ吐き出してくれます。
このとき室内の空気を吸うことで、ホコリやゴミも一緒に吸ってしまうためフィルターは黒く汚れてしまうのです。また、室内の熱い空気と、冷たくなった空気による温度差から結露が発生し、カビが発生することがあります。
エアコンの仕組みをざっと理解してところで、今人気のエアコン機能をご紹介いたします。
① 大風量一気に快適な温度にしてくれます。気流をコントロールしてくれるので、冷たい空気を天井から這わせるようにして、部屋全体に冷たい空気を巡らせてくれます。
② 空気清浄花粉を含めカビなどの発生を抑える機能や、ダニなどを強力分解してくれる機能です。小さなお子様がいるご家庭では安心できる機能かもしれません。
③ 省エネ夏になると急に電気代があがる原因はエアコン使用も大きいことでしょう。カタログに「APF」が記載されていたら注目してみると良いかもしれません。これはエアコンの燃費を表しています。数値が大きいほど効率の良い省エネということです。省エネタイプは家計に優しい機能ですので、いちど確認してみるのもおすすめです。
④ フィルター自動洗浄機能上記でエアコンはゴミやホコリでフィルターが黒く汚れることをお話しましたが、この機能はそんな汚れを自動で掃除をしてくれます。洗浄された汚れは屋外のホースから排出してくれるので、清潔でクリーンな状態を保てます。
エアコン選びに迷ったら…利用するお部屋の環境を考えてみましょう
・お部屋の広さを確認しましょう使用するお部屋のサイズを確認してください。エアコンのカタログにはそれぞれ適用サイズが書かれています。例えば「7~10畳」と書かれていたら、これは「木造住宅で7畳、鉄筋住宅で10畳」ということです。
・どこに設置をするかでエアコンの選び方が変わります設置するのはどのようなお部屋でしょうか?南向きやキッチンの場合、冷房が効きづらくなります。この場合は少し大きめのエアコンを選ぶと良いでしょう。
・電源はありますか?エアコンを設置したくても電源がなくては使用できません。エアコンには専用の電源が必要です。家庭用コンセントからの延長は難しいとお考えください。
・冷房と暖房、どっちをメインにしたいですか?この頃ではエアコンを冬にも使用する方が増えています。たしかにエアコンは冷房・暖房両方の使用ができますが、じつは冷房にのみ特化している場合があります。冬はストーブなどエアコン以外を使用するのであれば冷房重視の製品で良いですが、もし冬もエアコンを暖房として使用する予定であるのなら暖房性能もしっかりある製品が良いです。
エアコン購入前に要確認!確認すべきことと後悔しないためのポイント
どのようなエアコンが欲しいのか決まったところで、購入前にぜひ確認しておいてほしいことがあります。
エアコン購入する前に確認すべきこと
上記で電源の有無の確認をしてもらいましたが、もっと詳しく説明していきます。
電源については以上の3つが注意ポイントです。もし電源がない、形状が違うなどの場合は配線工事が必要となりますので、業者にご相談ください。
もうひとつ、確認してもらいたいことは設置場所です。南向きやキッチンではサイズが大きめがよい、とお話しましたが具体的にどのくらいがベストなのか解説していきます。南向きや西日があたるようなお部屋は、他のお部屋より温度が高くなりやすいのでプラス2畳の通常より広いサイズが好ましいです。
また、キッチンのような火を扱うお部屋はもっと温度が高くなりやすいのでプラス4畳ほどあると快適に使用できるでしょう。リビングとキッチンの一体型のお部屋にはこの点に気を付けてください。
「ぴったりのサイズを選ぶこと」が後悔しないためのコツ!
とにかく大きいサイズを選べば問題はない、とお考えの方はちょっと待ってください。エアコンには適切なサイズがあります。ぜひこのサイズを守ってもらいたいのです。
① サイズが大きいと…エアコンが効きすぎてしまいます。冷房が効きすぎると寒く、暖房が効きすぎると熱くなりすぎてしまいます。結果的に余計な電力を消費し、電気代が高くついてしまいます。省エネタイプを購入しても、無駄になってしまいます。また冷房が効きすぎると体調にも良くありません。
② サイズが小さいと…実際のお部屋よりも小さいエアコンを使うということは、効きが悪いためいつもフルパワーで頑張ってもらわなくてはいけません。もちろんこれは電力消費も激しいので電気代が高くつきます。またエアコン本体にも負荷がかかり、早く故障する原因となります。
まとめ
今回は、エアコンについて人気の高い機能紹介から購入するのに確認するべきポイント、注意するべきポイントをお話させてもらいました。たくさん魅力的な機能があるエアコンですが、ご自分には何が必要なのかを一度よく考えてください。機能が充実すればするほど、高額になっていきます。
また使用するお部屋がどこでどんな状況なのかもしっかり把握してください。サイズ選びに失敗をするとせっかくのエアコンが十分な力を発揮できず、無駄な電力を使うことにもなります。
エアコンは電化製品の中でも高額なお買い物となります。寿命は10年ほどといわれており、古くなると効きが悪く電力も多く使用してしまいます。そろそろ買い替えを考えている方は、今回の記事を参考に、後悔しない選択ができるといいですね。