台風の日にエアコンを使ったら異音がなったり、不具合が起きてしまった…という経験はありませんか?あまり知られていないのですが、台風の日にエアコンを使用すると故障する可能性が高くなる傾向があります。
とくに、夏場にエアコンが故障してしまうと、困りますよね。
この記事では、台風の影響でエアコンが故障する原因や、そのときに起こる症状などを紹介していきます。ご自宅のエアコンの不具合は台風の影響なのか確認してみましょう。また、対処法や今後の対策なども紹介するので、参考にしてみてください。
台風でエアコンは故障するの?理由や症状
台風の影響でエアコンから異音がなったり、故障してしまうというケースがあります。なぜ台風の影響でエアコンに不具合が起きてしまうのかを解説していきます。また、台風の影響でエアコンが故障した場合は、保険が適用されるかもしれません。症状や条件によって異なるので、確認してみてください。
台風で故障してしまう原因
台風の強風とエアコンのファンの相性はよくないです。室外機の中にあるファンに負担がかかると、モーターが破損してしまったり、プレートが破損してしまいます。
中でも一番最悪なのが、冷媒漏れです。
冷媒とは、冷たい風を出すために使用される部分でエアコンを使用するうえで最も大切なものといわれています。モーターファンの破損であれば、部品交換や修理でなおりますが、冷媒漏れを起こしてしまうと修理では対応できません。室外機のすべてを交換したり、古い機種であればエアコン自体を交換しなくてはいけなくなってしまうのです。
上記でも紹介しましたが、エアコンの故障でもっとも多いのがファンの不具合です。強風時にエアコンを使用するとファンの羽が折れてしまったり、モーターが逆回転してしまうなどのトラブルが起きやすくなってしまいます。
このようなことが発生すると、室外機のすべての部分に大きな負担がかかってしまうのです。のちに、エアコンが正しく作動しなくなり故障してしまうでしょう。
夏にエアコンが故障すると温度調節ができなくなり困ってしまいます。台風時にはできるだけエアコンの使用を避けた方がいいかもしれません。
エアコンにおこる症状
台風の影響でエアコンに不具合が起きるとさまざまな症状がみられます。どのような症状が起きるのか開設するので、参考にしてみてください。
☑室外機の水没
台風時に大量の雨が降ってしまい、室外機が水につかってしまうというケースがあります。基本的に電磁系部品には防水加工がされていないので、故障してしまう可能性が高いです。また、流れてくる水には泥やゴミなど、さまざまなものが混ざっているでしょう。
そのようなものが電気回路に付着すると、さびたり漏電しやすくなってしまうのです。ご自宅の室外機は浸水していないか確認しておきましょう。
☑ボコボコという音がなる
エアコンからボコボコと異音がなるという不具合は、台風によるエアコンのトラブルで多くみられます。屋外が強風のときや、室内の気密性が高い状態でエアコンを使用したときに発生するのです。エアコンは空気を冷やすため、結露した水が常に内部に存在します。その水を屋外に捨ててくれるのがドレンホースですが、強風の被害をうけるとドレンホース内の空気がうまく流れなくなってしまいます。水が溜まったままになってしまうと、カビが発生したり、ホコリが溜まったりしてしまうでしょう。汚れなどで空気がスムーズに流れず音がなってしまうという仕組みになっています。
また、ボコボコという音は、室内の気圧よりも室外の気圧が大きくなったときにも起こる現象です。室内の気圧よりも室外の気圧が大きくなったことが原因なので、この状況を変えることでなおるでしょう。窓を開けてみたり、換気扇をとめたらなおったというケースも多いです。
台風で故障した場合…火災保険が使える?
台風の影響でエアコンが故障した場合は、火災保険の対象になる可能性があります。火災保険の補償対象が「家財」なのか「建物」なのか、もしくはどちらも対象になっているかで決まってくるでしょう。
ただし、被害箇所が適用される金額に達していない場合は、火災保険の対象にならないケースもあります。その場合は、ほかの部分の損害も調べてみるといいかもしれません。
また、火災保険はエアコンの劣化による故障の場合は、保証されないケースが多いです。上記で紹介したものを満たしていても、細かな審査で通らない可能性もあります。保険の加入内容によって異なるので、保険会社に確認するといいかもしれません。
台風の被害を受けたエアコンの対処法
エアコンが壊れてしまったら、室内の温度調節もできなくなってしまいます。また、夏場に故障してしまっては困りますし、一刻も早くなおしたいですよね。
下記にて、エアコンが台風の被害を受けてしまったときの対処法を紹介していきます。自分ですぐにできる対処法も解説するので参考にしてみてください。
説明書に従って回復させる
エアコンを購入した際についてくる説明書にはエアコンの取り扱い方などさまざまな情報が記載されています。「故障してしまったときはこのような作業をしましょう」と不具合が起きたときの対処法が記載されていることもあります。説明書に従って操作してみると回復するかもしれないので、一度試してみるといいかもしれません。
業者に相談する
自分ではどうにもできないと判断したら、業者に相談するとよいです。
あきらかに故障している場合は、業者に修理を依頼することが一番安全ですし無難です。業者の人は、不具合箇所や原因を発見して、見合った対処をしてくれます。不安な方は、業者の人を頼ってみてはいかがでしょうか。
台風後に確認しておくべき3つのこと
台風の最中に不具合が発生しなくても、台風が過ぎ去った後になんらかのトラブルが起きてしまう可能性があります。台風が過ぎた後に以下の3つのことを確認しておくと安心です。
① エアコンから排出される風を塞ぐような障害物が飛んできていないか
② 室外機のファンカバーの中にファンの回転を阻害するようなものが刺さっていないか
③ 室外機の裏側や側面の熱子交換機に葉っぱやゴミがふちゃくしていないか
この3つを確認して、該当するものがあれば取り除きましょう。このようなものを放置しておくと、正常にエアコンを作動することができず故障してしまいます。
台風の被害を受けないためのエアコン対策
台風時はできるだけエアコンを使用しないことが好ましいですが、気温によっては使用しないと厳しいケースもあります。
最近は機械類の性能も発達していますし、頑丈に作ってあるものも多いですが故障する可能性がないとはいえません。そのため、故障して困ってしまわないように事前に対策をしておくと安心です。
台風がくると分かっている場合は、室外機にブルーシートを巻くなど周りを保護するといいでしょう。障害物が室外機に付着したり、ファンにからまるなどのトラブルをなくすことができます。室外機に衝撃を与えないことが一番大切です。
まとめ
この記事では、台風時にエアコンがしやすくなってしまう理由や、起こる症状などを紹介してきました。
エアコンを作動するための室外機に異物が入ってしまったり、ファンの回転に不具合が起きることで、エアコンが正しく作動しなくなってしまいます。
台風時のエアコンの不具合として多くみられるのが、ボコボコという異音です。窓を開けたり、換気扇を切ることで解決する可能性があるので、実践してみてください。
エアコンになんらかのトラブルが発生した場合は、業者に相談することが一番安心で無難です。
知識がなくては判断できないこともあるので、知識をもっている業者の人にみてもらうといいかもしれません。