夏には冷房、冬には暖房と年中活躍するエアコンですが、そんなエアコンから虫が出てくるのを発見したことはありませんか?虫が出てくるともなると、大きさに関わらず非常に不快ですよね。誰しもそんな状況から脱したいはず。
そこで、この記事ではエアコンから虫が出てきた場合の原因と対策法をご紹介していきます。虫を駆除したあとの予防法に関してもご紹介していきますので、エアコンから出る虫にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
エアコンから虫!どこから入ってくるの?
エアコンから虫が発生するとなると、電源をつけるのも億劫になってしまいますよね。さらに、最悪の場合はエアコンにいる虫が原因で火災事故につながるケースもあるのです。
そのため、エアコン内部に虫がいる場合は、ただちに虫を追い出さなければなりません。ここでは、エアコンに虫がいる原因を探っていきます。原因を知ることが適切な処置をとることにつながりますので、ぜひご一読ください。
【可能性1】室外機のホース類
エアコンから虫やゴキブリが出てくる場合、室外機のホースから侵入されている可能性があります。このホースはエアコンで発生した結露などを排出するための「ドレンホース」と呼ばれるものなのですが、直径が約14mm~16mmほどあります。ドレンホースの直径より小さな虫は、ホースをつたって部屋の中に侵入してしまえるのです。
【可能性2】エアコンの貫通穴と配管の隙間
室外機のホース以外にも、エアコンを設置する際に開けた壁の穴から虫が侵入することもあります。エアコンの配管を通すために開けた穴なのですが、配管を通しただけだとどうしても隙間ができてしまいます。その隙間から虫たちが侵入してくるのです。
【可能性3】部屋の観葉植物が原因の場合も……
観葉植物に虫が湧いていることに気づかないまま放置していると、エアコンに虫が入り込んでしまうおそれがあります。下記に虫がつきやすい場所をご紹介していきます。
- ・新芽
- ・葉の裏
- ・植木鉢の裏
- ・葉の付け根
- ・枝の付け根
観葉植物に虫が湧いていると、エアコンはもちろんのことせっかく育てた植物も枯らしてしまうことになります。そのため、できる限り風通しのよい場所へ移動させ、虫が湧かないように対策をとりましょう。虫は湿度が高い場所を好みます。そのため、風通しをよくすることによって、虫の発生を抑えることができるのです。
エアコンに虫が発生するのは掃除不足も原因?
エアコンに虫が発生してしまうのは、必ずしも隙間や観葉植物だけが原因ではありません。掃除不足も立派な原因の1つとなってしまいます。ここからは、エアコン内部の虫事情をご説明していきます。
エアコン内部に溜まったカビや菌が虫を呼び寄せる
そもそもどうしてエアコンに虫が侵入してくるのかですが、エアコンの掃除不足が原因の1つとして考えられます。エアコンを長期間掃除せずに放置していると内部にホコリが溜まり、カビなどの菌が繁殖してしまいます。そして、そのカビなどの菌を食べに虫がその臭いにつられてエアコン内部に侵入してくるのです。
エアコン内部で産卵した虫の卵が孵化
エアコン内部は、暗くじめじめしていながらも、基盤の発熱などでほどよい暖かさがあります。そのため侵入した虫の中には、その居心地の良さからエアコン内部を住みかとし、そのまま内部に卵を産み付けることもあります。 その卵がエアコンの内部で孵化した場合、その孵化した虫もエアコン内部を住みかにしてしまいます。
エアコンから虫が出てきたら|駆除の方法
ここからは、エアコンから虫が出てきた場合の駆除方法をご紹介していきます。虫が苦手な方はとくに姿を見ると焦ってしまうかもしれませんが、慌てず以下の方法をお試しください。
【1】まずは殺虫剤を散布
故障の原因にもつながるため、エアコンに直接殺虫剤をまくのではなく、部屋の中に虫が出てきた場合にのみ殺虫剤を散布しましょう。
【2】虫の卵がある場合は掃除機!
エアコンが虫にとって居心地のよい場所というのはご存知でしょうか。虫は暗くて温度の高い場所を好みます。そのため、エアコン内部は虫にとって最適な場所といえるのです。
そんなエアコンですから、虫の卵が産みつけられているおそれも考えられます。そういった場合にはフィルターに卵がついている場合がほとんどですので、掃除機を利用してフィルターを吸いましょう。
掃除機を利用したら、放置することなく紙パックはきちんとビニール袋の中に入れて処分するようにしましょう。サイクロン式の掃除機の場合も同様に、虫の卵のついているおそれのあるゴミはビニール袋に入れて処分してください。
【3】アロマオイルを使う方法もある
虫は柑橘系のアロマオイルやスパイス系のにおいを嫌います。そのため、アロマオイルを部屋に置くのも駆除方法のひとつとなります。ただし、ペットのいるご家庭の場合はペットの体に悪影響をもたらすおそれがありますので注意が必要です。
【4】フィルター掃除なら自分でもできる
エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。フィルターが外れたら掃除機で虫とゴミを吸い取っていきます。この際、水洗いをするという手段もあります。水洗いの際はシャワーを利用して内側から洗っていきます。ただし、水切りをきちんとおこなわなければ、エアコンの内部にカビが生えてしまうおそれもありますので、気をつけるようにしてください。
虫を駆除したら予防しよう!
エアコンから出てくる虫を駆除しても、再度また発生したら無意味になってしまいますので、きちんと駆除後の予防もおこなうようにしましょう。ここでは、4つの予防法をご紹介していきますのでぜひ参考にしてください。
【予防法1】ドレンホースをネットや専用キャップなどでふさぐ
エアコンに虫が侵入するのを防ぐために、エアコン内で発生した結露を流しだすドレンホースをネットや専用のキャップでふさいでしまう方法があります。ネットや専用キャップは虫が入らないように先端の隙間が小さくなっています。 それらをつけることで隙間が狭くなり虫が入ってこなくなるのです。
これにより、虫などがドレンホースをつたって侵入してくることはありません。ちなみにネットの代わりにストッキングなどで代用する方法もあるようです。注意してほしいのが隙間を完全なくすような形でふさいでしまうと、結露の水がホース内に溜まってきます。
そうしてしまうと、最終的に室内機から水があふれ出してしまいます。なので、ドレンホースの先端をぴったりとふさがないようにしてください。
【予防法2】パテなどを使ってエアコン周囲の隙間を埋める
エアコンの配管とその配管を通している壁の穴にはどうしても隙間が発生します。その隙間からの虫の侵入を防ぐために、エアコンパテという粘土のようなものを使用して隙間を埋めてしまうことをおすすめします。このエアコンパテを使って隙間を埋めるにあたって、注意してほしい点が2つあります。
1.パテは何年か経つと固くなり隙間が生まれる
エアコンパテを埋めた当時は隙間がしっかりと埋まっていますが、何年か経過するとパテが固くなってきて、パテと配管のあいだに隙間が発生してしまいます。こうなると再びその隙間から虫が侵入してくるのです。もし、隙間ができてきたら新たにエアコンパテを使用して、その隙間を埋めてあげるようにしましょう。そうすれば虫の侵入を防ぐことができます。
2.『エアコンパテ』以外のパテを使用しない
パテにはエアコンパテ以外にもさまざまな種類があります。ですが種類によって用途や性質がバラバラです。そのため、必ずエアコン用パテを使用するようにしてください。エアコン用以外のパテは、すぐに固くなってしまうものも多いので、すぐに隙間が発生する原因になります。
【予防法3】観葉植物のお手入れを怠らない
お部屋に飾ってある観葉植物も虫を呼び寄せる原因となってしまいます。そのため、観葉植物のお手入れも定期的におこなわなければなりません。
観葉植物を風通しのよい場所で日光に当てます。風通しをよくして、植物内部の湿度を下げることによって、虫が発生することを防ぐことが大切なのです。また、日光が十分に当たる環境で育てることによって、植物を健康に保つことも重要といえます。
さらに、葉が乾燥しないように水を与えることで葉に虫が寄生しにくくなるため、スプレーなどを使って葉自体に水をかけるようにしましょう。
また、与える肥料は化学肥料にしましょう。なぜなら、虫は有機肥料を好むからです。
【予防法4】エアコン内部まで徹底掃除で効果アップ!
エアコンに虫が侵入してくる目的は、エアコン内部に発生したカビ菌を食べることです。つまり、エアコン内部にカビ菌が無ければ虫は侵入してきません。そのためにもエアコンの掃除を定期的におこない、エアコンをキレイな状態に保つようにしましょう。
しかし、エアコン内部の洗浄というのは個人ではなかなか難しい作業になります。また、既に発生してしまったカビ菌を駆除するのも簡単ではありません。そのため、エアコンの掃除が難しいと感じる場合は業者に依頼することをおすすめします。
また、賃貸物件に設置されているエアコンは既に外から侵入した虫が中で繁殖している可能性もあるため、新築である場合を除き入居したときに、業者依頼して最初に清掃や除菌・消毒をしてもらうことをおすすめします。
エアコンクリーニングにかかる費用は、依頼する業者や使用しているエアコンにもよりますが、およそ10,000~25,000円となります。
エアコンの虫駆除に困ってしまったら……?
エアコンの中に虫が発生し、退治するのが困難な状態になっている場合は、無理せずすみやかに業者に相談しましょう。エアコン内部の虫をそのまま放置していて、エアコン内部から漏電がおこり火災の原因になったという事例もあります。
火災などのトラブルを引き起こす原因にもなりますので、安全のためにも、プロの業者に依頼し、隅々まで洗浄してもらうことをおすすめします。いちど弊社にご相談ください。ご希望に沿った業者をご紹介します。