暑い夏場や寒い冬場に活躍するエアコンですが、吹き出し口はとくにホコリや汚れが溜まりやすいですよね。じつは吹き出し口にはカビが発生しているおそれもあり、そのままにしておくと部屋全体にカビが舞ってしまい体にもよくありません。
そんなエアコンの吹き出し口の掃除は、手順に沿って注意深くおこなえば自分でも掃除することが可能です。今回は、そんな困ったエアコンの吹き出し口の掃除方法からカビや汚れの原因、さらには掃除後のカビ予防法までをご紹介します。
エアコンの吹き出し口をしっかりと掃除して、気持ちよくエアコンを使用しましょう。
目次
吐き出し口はとても汚れが溜まる場所なんです
エアコンの吹き出し口は、空気の通り道であるが故に汚れがとても溜まりやすい場所でもあります。それでは吹き出し口にはどのような汚れが溜まっているのでしょうか?
吐き出し口にはどんな汚れが溜まっている?
エアコンの吹き出し口の汚れは空気中に舞っているホコリや、料理中に使用した油などがあげられます。
湿度の高いエアコンの内部に入ったホコリを放置していると、カビの発生につながるおそれもあります。また喫煙者の方がいるご家庭では、タバコのヤニがエアコンの吹き出し口に付着し、それが汚れとなる場合もあるなど、要因はさまざまです。
部屋中に蔓延…危険なカビはすぐに掃除を!
エアコンの風は部屋全体にいきわたります。そのためエアコン内部にカビがあるとカビが部屋全体に運ばれ、そのカビを人間が吸ってしまい健康によくありません。
このような事態を避けるためにも、月に2回は簡易的なエアコンの掃除をすることが大切です。またエアコンを使わない季節でも、エアコンの中はカビやホコリがついてしまうので、1年を通してこまめに掃除することを心がけましょう。
カビと汚れの掃除方法は2通り
エアコンのカビと汚れの掃除方法は、自分で掃除をする方法と業者にエアコンクリーニングを依頼する2つの方法があります。
自分の手で掃除する
エアコン内の簡易的な掃除であれば、自分でもおこなうことができます。月に2回は自分で簡易的な掃除をおこない、エアコン内をきれいに保つことが大切です。
業者のエアコンクリーニング
業者に頼めばエアコン内部の隅々まできれいに掃除してくれます。自分では手の届きにくい部分でも、業者のエアコンクリーニングならしっかりと汚れを取り除いてくれるでしょう。
さらにプロに掃除を頼むことでエアコンが故障する心配もなく、安心して掃除してもらうことができます。年に1度は業者にエアコンクリーニングを頼んで、隅々まできれいに掃除してもらってもよいかもしれません。
簡単!自分で!エアコンの吐き出し口のお掃除手順
エアコンの吹き出し口を自分で掃除する場合に必要なグッズと手順をご紹介します。
掃除に必要なグッズ
自分で掃除をおこなう際は、次の道具を用意しましょう。
・スプレータイプの洗浄剤
・ホコリを吸い取るための掃除機
・エアコンから出てくる水を受けるためのビニール袋
・ビニール袋をとめるためのテープ
・エアコンの説明書
・ブラシ
・水
吐き出し口の掃除方法
次にエアコンの吹き出し口の掃除方法をみていきましょう。
・エアコンのコンセントを抜く
掃除中に誤ってエアコンの電源が入り、感電してしまう危険性をなくすためにも、掃除の際は必ず電源を切りましょう。エアコンの電源が切れたことを確認し、コンセントを抜きましょう。
・エアコンの吹き出し口の下にビニール袋をつける
吹き出し口の掃除には、洗剤や水を使います。洗剤や水がそのまま床に垂れてしまわないように、吹き出し口の下にしっかりとビニール袋を固定しましょう。
・吹き出し口を取り外す
エアコンの説明書をよく読み吹き出し口を取り外しましょう。
・エアコン内部を掃除機と洗浄剤で掃除する
吹き出し口を取り外したら、次はエアコン内部を掃除しましょう。まずは掃除機でホコリを吸い取り、次にスプレータイプの洗浄剤をかけます。
洗浄剤でエアコンの汚れが落ちたら、洗浄剤を水で洗い流しましょう。このときエアコン内部に水が入り故障してしまわないよう注意が必要です。
・送風運転でエアコンを乾かす
エアコンがある程度乾いたら、コンセントを入れてエアコンの電源をつけましょう。送風運転をしばらく続け、エアコンから水が飛ぶことがなくなったら完了です。
見えない内部に潜むカビ…業者がオススメです
エアコンには見えない内部にもカビが潜んでいます。内部のカビ掃除は、業者に任せるのがおすすめです。
カビは吐き出し口だけでなく、見えない内部にも
カビはエアコンの吹き出し口やフィルターを外した場所だけでなく、見えない内部のファンにも発生する場合が多いです。
このような場所は自分では掃除しにくい上、ファンにはエアコンの風を作る役割があることからここにカビが残ったままだと部屋中にカビを送ることになってしまいます。
自分で掃除すると故障のリスクがある
エアコンのカビや汚れをしっかりと取り除くためには、エアコンを分解したり洗剤や水を使用したりして掃除する必要があります。これらの作業を自分でおこなう場合、エアコンが故障してしまうリスクが高まります。
無理な分解や洗剤や水によるエアコンの故障のリスクを回避するためにも、カビ掃除は業者に任せるとより安心かもしれません。
自分でおこなうよりきれい
自分でエアコンを掃除しようすると、どうしても限界があります。しかし業者に任せることで、自分では手の届かない細部まできれいに掃除してくれることが可能です。
もうカビを寄せ付けない!掃除後のカビ予防法
せっかく掃除したエアコンに再びカビが発生してしまわないためにも、掃除後はカビ予防をおこないましょう。
エアコンのカビの原因とは?
エアコンのカビの原因となるのは主にホコリ、湿度、温度の3つです。エアコンにホコリがついているとそれがカビの養分となってしまい、ホコリが溜まれば溜まるほどカビが繁殖してしまいます。
さらにエアコンを使い続けていると外気と室内の空気が触れ合い、それが結露となり水が発生してしまいます。そうすることで、エアコン内の湿度が高まりカビが繁殖しやすい環境へとつながってしまうのです。
またエアコンを使用する際に多い20度から30度の温度設定は、カビの繁殖に適した温度となっています。部屋の温度を快適にするためのエアコンの使用でさえ、カビの発生原因となってしまうのです。
カビの予防法
カビが発生してしまうと、とても厄介です。エアコンの掃除をした後は、カビの予防に努めましょう。
・定期的にエアコンを掃除する
定期的にエアコンを掃除することで、カビが発生することを抑えることができます。できれば月に1回はフィルターを取り外して、ホコリや汚れを取るなどの掃除をしてカビの発生を抑えましょう。
・送風運転をうまく活用する
夏場の冷房や梅雨にエアコンの除湿機能を使った後は、エアコン内部に水が発生しやすくなっています。そのまま放置してしまうとカビにつながってしまうので、使い終わった後は30分から1時間ほど送風運転をしてエアコン内を乾燥させましょう。
・部屋の中の湿度を下げる
カビは湿気を好みます。雨の日や洗濯物の部屋干しをする際は、除湿器を使ったり換気をしたりするなどして部屋の湿度をできるだけ下げエアコン内のカビの発生を予防しましょう。
まとめ
エアコンの吹き出し口は、ホコリやカビが溜まりやすい場所です。その溜まったホコリやカビをそのままにしておいてしまうと、それらが部屋中に舞い体にもよくありません。
エアコンのカビと汚れの掃除は、自分でおこなう方法と業者にエアコンクリーニングを依頼する方法があります。
自分で掃除する場合は、手順に沿ってエアコンが故障してしまわないよう丁寧におこないましょう。
掃除によるエアコン故障の心配や、カビや汚れをしっかりと取り除きたいという場合は業者に依頼することをおすすめします。
エアコンの掃除後もしっかりとカビや汚れ予防をし、エアコンを長く快適に使いましょう。