「エアコンの暖房でも足元がなかなか暖まらない!」なんてお悩みのご家庭は多いのではないでしょうか?実は、暖房をつけていても部屋の足元が暖まらないのには、確かな理由が存在するのです。
まずは、なぜ足元が冷えるのかについて詳しくお伝えしていきます。部屋が暖まらない理由には、エアコンが原因である場合もありますので、まずはエアコンに異常がないか確認してみましょう。
その他、足元を暖めるグッズや、エアコン以外で部屋の温度を効率よく上げる方法を伝授します。お家にあった方法で部屋の中を暖め、快適な毎日を過ごしましょう。
目次
エアコンの暖房をつけているのに足元が寒い原因は?
せっかくエアコンの暖房をつけているのに、足元が冷えてしまう……なぜ部屋全体が暖かくならないのでしょうか。
部屋中が暖まらない主な原因は、温められた空気が上に上ってしまうことが原因であると考えられます。気体は温度が上がると膨張し、重さが軽くなります。軽くなりますと、上へ上へとのぼってしまいますので、反対に冷えた重い気体は下へ残ってしまうのです。
また、コールドドラフト現象も、足元が冷える理由に挙げられます。この現象は、部屋の中の空気が、冷たい窓に触れることで、部屋の空気を冷たくしてしまうことをいいます。
このような理由から、エアコンの暖房でも足元を冷やしてしまうのです。
【症状別】エアコンの暖房が効かない4つの対策
エアコンの暖房がなかなか効かない場合は、どのような症状があるのか一度確認しましょう。原因がわかれば、自分で対処できることもあります。
不具合の内容によっては、専門の業者に修理を依頼しなければいけないこともありますので、その場合は一度エアコンの状態を見てもらいましょう。
冷たい風が出てくるとき
エアコンの暖房をつけると、最初は冷たい風が出てくることがあります。もし、冷たい風がずっと続くようでしたら、屋外にある室外機に何らかの不具合が出ているかもしれません。
ファンの部分や、熱交換機の部分にゴミが溜まっていますと、暖かい風が出なくなることがあります。掃除をおこなうことで解消されるので、業者に修理の依頼は必要ないでしょう。
掃除をしても変わらない場合は、冷媒ガスと呼ばれる熱を運ぶガスが切れていることがあります。その場合は、専門の業者に依頼をして補充をしてもらいましょう。
風は出るが弱いとき
エアコンの温風が弱いときは、フィルター部分に汚れが溜まっていることが原因かもしれません。また、何年もずっと使用していますと、エアコン自体の劣化が考えられます。
まずはフィルターの掃除をおこない、それでも直らない場合は業者に一度見てもらうとよいでしょう。
風は暖かいが部屋は寒いとき
しっかり暖かい風が出ているのに、なかなか部屋が暖まらない場合は、部屋のどこかから暖かい風が漏れているかもしれません。一度部屋に隙間がないか確認しましょう。
そもそもエアコンの暖房機能が部屋のサイズとあっていないおそれもあります。エアコンにはそれぞれ能力が表示されており、何畳まで暖房や冷房が対応可能なのかが記載されています。
改めて、使用しているエアコンが、部屋の広さに合っているのかどうか確かめ、必要であれば買い替えを検討しましょう。
そもそも暖房がつかない
エアコンの電源ボタンをつけても反応しない場合は、故障しているかもしれません。一度リモコンの電池を確認し、交換しても動かないようでしたら、業者に見てもらいましょう。
エアコンの暖房効果UP!3つの方法
エアコンの暖房で足元がどうしても暖まらない場合は、部屋の暖房効果を効率よくしてみましょう。効果が期待できる方法を3つお教えしますので、参考にしてみてください。
部屋の空気を循環させる
部屋の暖かい空気は上に移動してしまいます。部屋の中でも空気の温度にムラが出てしまいますので、そのような場合はサーキュレーターを使用しましょう。
サーキュレーターは、部屋中の空気を循環させる効果があります。部屋中の温度を一定に保たせることができますので、ぜひ利用してみてください。
エアコンの風向きは下へ
エアコンの向きが上を向いてしまいますと、暖かい風は直接天井に向かい、そのまま下に移動しなくなってしまいます。
エアコンの向きを下に向かせることで、暖かい風が少しでも上に移動するのを阻止することができます。
窓からの冷たい空気をシャットアウト
窓が冷えてしまいますと、せっかく部屋の中が暖かくても、部屋の中の空気が冷たくなってしまいます。外が寒いときは、窓付近の対策をしましょう。
手軽におこなえる方法としてご紹介したいのが、窓用の断熱シートです。家の窓に貼るだけで、窓からの冷気を防ぐことができます。
また、断熱性の高いカーテンもオススメです。カーテンを選ぶときは、隙間ができないようなサイズを選びましょう。
暖房エアコンでは物足りない…足元を温かくするグッズ
エアコンの暖房でも足元が冷えてしまうようでしたら、便利な暖房グッズで直接足元を暖めましょう。
足元に特化した暖房アイテムや、膝から下全体を暖めてくれるアイテムもありますので、興味のあるグッズがあれば、ぜひ使ってみてください。
ホットカーペット
足元を直接暖めたいとのことでしたら、ホットカーペットがオススメです。横になれば、体全体も温かくなりますので、手軽に暖をとることができます。
足元専用のクッション
足元用のクッションは、足元に特化した暖房アイテムです。体を温めることはできませんが、足元が冷えやすい方にはピッタリのアイテムです。
膝かけ用の電気毛布
座っているときに、膝から下を暖めたいときは、膝かけ用の電気毛布がよいでしょう。長時間読書をしたり、テレビを観るときにあると便利です。
机の下に置けるヒーター
勉強やお仕事などを机でしていると、足がだんだん冷えますよね。暖かい靴下をはいてもなかなか暖まらないようでしたら、机の下の置けるヒーターを設置しましょう。とくに冷える足元を重点的に暖めてくれます。
暖房エアコンの調子が悪いときは修理も検討しましょう
エアコンの調子が悪い、考えられる対処法を試してみても直らなかった場合は、専門の業者に依頼をした方がよいかもしれません。
修理を依頼する前に、見積りを出してもらい、合計の費用を計算してもらいましょう。修理費用が高額のようでしたら、買い替えも検討してみてください。
エアコンの修理にかかる費用
エアコンの修理といっても、修理が必要な個所によって値段は異なります。だいたいの相場は以下の通りですが、依頼をする業者によって異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
・冷媒ガス …… 12,000円~25,000円
・内部点検 …… 5,000円~8,000円
・室外機修理 ……20,000円~110,000円
・ガス漏れ修理 ……61,000円~110,000円
・コンプレッサー修理 ……58,000円~105,000円
その他、修理費以外にも、出張代や点検の費用がかかることがあります。
修理よりもお得?買い替えのタイミング
エアコンの寿命は約13年といわれています。もし、故障したときが保証期間内でしたら、修理代を気にせず依頼をすることができます。しかし、保証期間が過ぎているようでしたら、修理代がかかってしまいますので、一度業者に見積りを出してもらいましょう。
もし、合計の見積り金額が高額で、エアコンも13年以上使い続けているようでしたら、新しく買い替えた方がよいかもしれません。
まとめ
エアコンの暖房で足元が冷えてしまうのは、暖かい空気が部屋の上に向かってしまうことが主な原因でしょう。また、部屋の暖かい空気が、冷たい窓に触れてしまうことで、部屋の空気が冷えてしまうコールドドラフト現象も足元が冷たくなる原因だと考えられます。
もし、エアコンの暖房が効きにくいなと感じるようでしたら、症状を確認し、それぞれの対処法を試してみましょう。エアコンが故障してない場合は、部屋の中を効率的に暖める方法を試してみましょう。
部屋の空気の温度にムラがある場合は、サーキュレーターがオススメです。また、窓に断熱シートを貼ったり、断熱性の高いカーテンを使ったりするのも効果ですので、ぜひお試しください。
もし、エアコン自体が故障していたら、専門の業者に修理を依頼しましょう。保証期間内でしたら、費用を気にせず修理を依頼することができますが、保証期間外でしたら、修理代を全額負担しなければいけません。
エアコンの寿命は13年といわれていますので、もし13年以上使い続けていて、費用が高額になるようでしたら、新しく買い替えるのもよいかもしれません。