みなさんは、自分でエアコンをクリーニングしたときと業者さんにお願いしたときの違いを知っていますか?このコラムでは、エアコンクリーニングを業者に行ってもらう場合の効果、手順・方法、費用をわかりやすく、徹底解説しています。
・忙しくてなかなかエアコンクリーニングする余裕がない
・自分のやれる範囲で掃除しているが日に日に効きが悪くなっているように感じる、においがする、咳がとまらない
・エアコン使用による電気代がかさんでいるように感じる
そんなときは一度エアコンクリーニングを業者にお願いしてみてはいかがでしょう?プロだからこそできるすみずみまで行き届いた作業で、快適なライフスタイルを実現させましょう。
業者に依頼することで得られる3つのメリット
みなさんは、エアコンクリーニングを自分でやるとき、どのような方法でやっていますか?取り外しができるフィルター部分と、見える範囲の汚れをとるくらいしかできていないのが現実ではないでしょうか。
また、市販のエアコンクリーナーを利用して、自分でやっている方もいるかもしれません。しかし、弊社の加盟店に確認したところ、エアコンクリーナーは逆効果になることもしばしばあるそうです。
汚れたエアコンにエアコンクリーナーをかけてしまうことで、汚い状態をコーティングするような形になってしまう、水がかかってはいけない箇所にエアコンクリーナーがかかってしまい故障になってしまうといったことがあるからだそうです。
また、エアコンクリーニングを自分でやった後、エアコンの変化を感じられましたか?変化をあまり感じられないという人が多いのではないでしょうか。ここでは、業者に頼んだ場合、どういった変化が感じられるのかを説明しています。
A)細部までピカピカに
業者にエアコンクリーニングを依頼したときの最もわかりやすいメリットとして、自分では難しい細部までピカピカにすることができるという点があります。弊社加盟店数社に確認したところ、自分でフィルターを掃除した場合の汚れの取れ具合は、エアコンクリーニングを業者に依頼した場合の10%~20%というから驚きです。
家の床や机の掃除を自分でやる場合には、機器の取り外しは基本的に不要ですし、専用の道具を使う必要もそこまでありません。また、時間をかけてやることで、業者に依頼した場合と同じ質に仕上げることも可能です。
では、エアコンクリーニングを自分でやる場合にはどうでしょう?まず比較的手の届きにくい高い位置にエアコンは設置されていますし、機器の取り外しも故障などのおそれがあるため、なかなかできません。また、掃除機など身近な道具を使ってやるにも限界がありますし、時間をかけてやればきれいになるというものでもありません。
業者にエアコンクリーニングを依頼した場合、本体のパネルやフィルターなど、取り外せる部分は全て外します。また、専用の高圧洗浄機、スチームクリーナーなど個人宅では置いていない機器を利用することになります。さらに、さまざまなパーツを徹底的に洗浄しますが、それでも60分~90分で終わることが多いようです。
カビ・ホコリを撃退
さて、エアコンは夏、冬の快適なライフスタイルを送る上で欠かすことのできない便利なものですが、カビやホコリをしっかりと取り除いておかないと、逆に健康被害をもたらすやっかいものになってしまうことがあることをご存知でしょうか。
基本的に、病気やニオイの直接的な原因となるのは、カビによるものと言われています。カビによる病気として考えられるものとして、風邪、アレルギーが一般的ではありますが、肺炎になるようなケースもあるようです。夏風邪という言葉がありますが、ひょっとしたらエアコンが原因になっているかもしれません。
では、なぜエアコンにはカビやホコリがたまるのか。実は、主にフローリングなどホコリがたまっている床から細かいホコリが舞い上がってエアコン内部に入ってしまうことが始まりなのです。エアコン内の温度、湿度は極めてカビが繁殖しやすい状態を作っている上に、カビのえさであるホコリがたまっているため、カビが繁殖してしまうのです。
室内環境学会微生物文科会の著書『室内環境における微生物対策』によれば、空調フィルターには、比較的多くのカビが存在しているというデータがあります。
エアコンクリーニングを自分で行った場合、細部まできれいにすることは困難です。業者に依頼し、細部までエアコンクリーニングを行うことで、カビやホコリを徹底的に除去しましょう。
プロによるエアコンクリーニングでは、カビをどれくらい除去できるのでしょうか?株式会社エフシージー総合研究所が実施した調査によると、5年間掃除をしていないルームエアコンを運転したときに部屋に飛散するカビ菌の増加率に対して、エアコンクリーニング後は、そのカビ菌増加率が約4分の1になるということですから、その効果は絶大です。
参考サイト:エアコンから吹き出されるカビ
原因不明な風邪やアレルギーで悩まれている、エアコンをつけているシーズンはやけに体調が悪くなる、そんなときには一度エアコンクリーニングを業者に依頼してみてもよいのでは。
電気代が節約できる
意外と知られてないのがこれです。実はエアコンをすみずみまで掃除すると、電気代の節約になるということをご存知でしょうか?エアコンクリーニングにより、ホコリを取り除くと、風量がアップし、エアコンの稼働効率が上がるのです。
弊社加盟店の中には、エアコンクリーニング前と後で風量計を用いて、風量増加効果を測定している加盟店があります。そういった加盟店数社に確認したところ、エアコンクリーニングによって風量が2倍近くまで上がることもあるそう。単純計算したら、風量が2倍上がった場合、稼働効率が2倍になるため、節電効果50%?!
また、弊社加盟店に確認したところ、室外機の掃除を業者に依頼するだけでも5%~10%は風量が上がるといいます。なお、フィルターを月に1回か2回、自分で清掃するだけでも約700円の節約となるということですので、まずはフィルター清掃をこまめにやりましょう。
参考サイト:省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典」の省エネ試算値及び一般社団法人照明学会「住まいの照明省エネBOOK」
以下の例のような場合、なんと、エアコンクリーニングを業者に依頼しても、その後1年間の節電効果を考えると、実質タダになってしまいます!しかも、カビやホコリもきれいに取り除けるのですから今すぐ依頼するべきなのではないでしょうか。
(例)
■エアコンクリーニング代 税込16,500円
■エアコンにより発生している1年間の電気代 30,000円
■長い間エアコンクリーニングを行っておらず、エアコンクリーニングにより50%の節電効果があると見込まれる。
税込16,500円(エアコンクリーニング代)=30,000円(1年間の電気代)×50%(節電効果)
※あくまで例示ですので、実際の金額や比率は異なる可能性があります。
なお、節電効果を算出することは難しいですが、エアコンにより発生している1年間の電気代の計算方法を、パナソニックがサイトで公表しています。期間消費電力と電気代単価から算出できるようですので、一度参考にしてみては?!
参考サイト:1年間の電気代って何円くらいなの?
ここまでやってくれる!業者によるエアコンクリーニングHow To
さて、実際にエアコンクリーニングを業者に依頼するとなったら、どういったことを行ってもらえるのでしょうか。また、依頼する時期や業者選びのポイントなどもおさえておいた方がよいでしょう。なぜならエアコンを使用する時期は決まっていますし、依頼した際かかってくる料金はそれなりにします。しっかり予習しておきましょう。
エアコンクリーニングの手順
エアコンクリーニングの方法は基本的にどの業者でも同じ流れになります。事前に、一般的なエアコンクリーニング業者はどういった方法で作業を行っているのかを確認してみましょう。
<<エアコンクリーニングの手順>>
(1)分解
Ⅰ.作業前の試運転
養生をしながらエアコンを一旦動作させます。
Ⅱ.マスキング
布コロナマスカーなどを利用し、エアコン下、周辺などをしっかりと覆います。
Ⅲ.部品外し
本体カバー類、電子部品など外せるものはすべて、順番に取り外していきます。
Ⅳ.養生
電子部品、エアコン全体をそれぞれ養生します。特に電子部については、養生に失敗すると故障する場合があるので慎重におこないます。
Ⅴ.バケツ配置
洗浄後、汚水が出てくるためバケツを配置します。
(2)洗浄
Ⅰ.洗剤散布
部品、本体ともにくまなく洗剤を散布していきます。
Ⅱ.洗浄
ブラシ、高圧洗浄機などを利用し、洗浄します。洗浄後は乾燥させます。
(3)取付
(4)稼働確認
(5)片付
全ての手順を自分でやるのは現実的に難しいということが理解できたかと思います。マスキングや養生などは忘れがちな部分ではありますが、故障を防止するために、あるいは周辺に汚れが飛び散らないようにするために、非常に大事な作業です。
エアコンクリーニングは春か秋がおすすめ
エアコンクリーニングの業者は、繁忙期にひっぱりだこになります。繁忙期はエアコンを実際にみなさんが利用する夏(6月~8月)と冬(11月~3月)です。したがって、予約が希望の日程でとりやすい閑散期である春(4月~5月)か秋(9月~10月)がおすすめです。また、閑散期であれば、業者によっては値引きしてもらえるかもしれません。
弊社によせられるエアコンクリーニングに関する問い合わせ(2018年1年間)を調査したところ、年間総お問い合わせ数に対して、繁忙期の6月は23.0%を占めているのに対して、閑散期の4月は2.5%にとどまっています。繁忙期の6月と閑散期の4月をとってみても、10倍程度の差があるというデータになりました。
安心できる業者選びをするならこの2つに注目
エアコンクリーニングの業者選びで最も大事なのは、やはり質ではないでしょうか。けっして安いとは言えないそれなりの代金を支払ってお願いするのですから、「やってよかった」と思えるような業者を選びたいですね。
よい業者を選ぶポイントは、手順を事前に確認することです。また、どの程度時間がかかるのかを聞いておくことも重要になります。風量計を用いた効果測定までしてくれるような業者であれば、効果をその場で実感できるため、なおよいですね。
また、丁寧なクリーニングにはある程度の時間はかかるものです。一つの目安として、一般的なエアコンクリーニング業者が1台の壁掛け式エアコン(自動洗浄機能無し)を丁寧にクリーニングするのに、60分~90分程度かかる(弊社加盟店数社にヒアリングして確認)ということですので、参考にしてみてください。
もう1点重要なポイントは料金です。相場より料金が安い業者は、丁寧に掃除してもらえないケースや、オプションで不当に高い追加料金を請求してくるケースがあります。また、逆に相場より料金が高すぎる業者は、必要のない作業を行ってその分の料金を請求することがあります。
事前にしっかりと相場を把握し、依頼する業者は、適切な料金なのか、追加費用が一切かからないかどうかの確認をしておくことが重要です。
費用の違いはズバリ“エアコンのタイプ”
では、エアコンクリーニングの相場はどのようになっているのでしょう?違和感を持たれる方も多いかもしれませんが、実は、最近主流の自動洗浄機能付きエアコンは一般的な壁掛け式エアコンよりもクリーニングにかかる費用が高くなってしまいます。
これは、自動洗浄機能付きエアコンは複雑な構造になっているため、分解が難しいことが要因です。また、事務所などに多く見られる天井埋め込み式エアコンも価格が高くなります。
以下、エアコンのタイプ別の相場をご紹介いたします。なお、この相場は2019年2月28日時点で代表的な業者数社のWEBサイトに掲載されていた料金を集計したものになります。実際の詳細な費用が知りたければ、各業者に見積りを取ることをおすすめします。
A)壁掛け式エアコン
9,000円~14,000円
B)天井埋め込み式エアコン
20,000円~35,000円
C)自動洗浄機能付きエアコン
税込16,500円~22,000円
まとめ
普段、掃除をしっかりしているから家がきれいという人の中にも、エアコンクリーニングが盲点のかたは多いのではないでしょうか。エアコンクリーニングの効果や方法、手順などの正しい知識を身に着け、安心して業者に依頼することで、より快適なライフスタイルを実現してはいかが?!