室外機の掃除は、1~2年に1回を目安におこないましょう。室外機は、外に設置しているものですので、砂ぼこりなどの汚れが日々蓄積されてしまいます。
室外機に汚れが蓄積されると、エアコンの効率が悪くなり、電気代が高くなってしまったり故障してしまったりすることがあるので、定期的に掃除をおこないましょう。
室外機の掃除をしばらくしていない方は、ぜひご紹介する方法を参考に、掃除をおこなってみてください。掃除の手順や、プロがおこなう掃除内容についてもご紹介します。
室外機を掃除する必要性
室外機は、屋外に設置するため、室内のエアコンのようにカビが生えることはありませんが、砂ぼこりや枯れ葉などの汚れが溜まってしまうことがあります。
室外機を後ろから見て、ほこりや汚れがなければ、掃除をする必要はありませんが、もしそのような汚れがあるようでしたら、掃除をおこなってみましょう。
室外機に汚れが溜まり続けるとどうなる?
室外機にあるほこりや汚れを放置すると、エアコンの効率が悪くなり、余分に電気代がかかってしまいます。
また、溜まった汚れにより、フィンの部分が目詰まりを起こしてしまうと、故障の原因にもなります。
大きなゴミが室外機のプロペラに絡まってしまった場合、大きな音が鳴り響くこともありますので、その場合は絡まっている汚れを取り除きましょう。
室外機の掃除が必要かどうか分からない場合は、一度業者に見てもらうとよいかもしれません。
「自分」でおこなう室外機の掃除方法
室外機の掃除は、自分でおこなうこともできます。場所によって掃除方法が異なりますので、ご紹介する掃除方法を順番通りにおこなってみましょう。
【STEP1】室外機の外側の汚れを落とす
室外機の外側には、蜘蛛の巣や枯れ葉などが絡まっていることがあります。まずは、それらをホウキなどで払い落してみましょう。
手が届かない隙間などは、ハンディクリーナーなどで汚れを吸い取るとキレイになります。払い落せない泥などの汚れは、濡れた雑巾を使って、取り除きましょう。
【STEP2】金属板の汚れを落とす
室外機の表と裏にある、フィンと呼ばれる金属板につまっている汚れをキレイに落とします。この部分は、力を入れてしまうと、曲がってしまう恐れがありますので、慎重に掃除をおこないましょう。
掃除をするときは、使わない歯ブラシや掃除機を使ってやさしく汚れを落とします。掃除機を使用するときは、直接当たってしまわないよう、少し距離をとって吸い取るようにしてください。
【STEP3】水抜き穴の汚れを落とす
水抜き穴は、室外機の底の部分にあります。水抜き穴とは、エアコンを使用したときに出てきた水を排出する場所であり、ここが詰まってしまうと、電子部品がショートしてしまうことがあります。
水抜き穴は、暖房を使用するときに使われる場所ですので、暖房を使用する前に、歯ブラシなどで汚れを落とすようにしましょう。
室外機の掃除は1~2年に1回でOK!
室外機は、そもそも外に置くものですので、多少の雨風には耐えるように作られています。よって、こまめに掃除をする必要はありませんが、1~2年に1回は掃除をするとよいでしょう。
エアコンは、夏や冬の時期に使用し始めるかと思いますので、タイミングとしては、エアコンを使用する前である、5月や10月あたりがオススメです。
「プロ」がおこなう室外機の掃除方法
プロが室外機の掃除をする場合、自分の掃除では手の届かない場所を専用の機械を使用して掃除をしてくれるため、隅々までキレイにしてもらうことができます。
プロがおこなう掃除手順を見てみましょう。
【STEP1】室外機を分解する
室外機のカバーを外し、基盤部分に水がかからないように、養生をおこないます。
【STEP2】室外機を洗浄する
高圧洗浄機を使用し、強アルカリ性の高い洗剤を使って全体や裏側、カバーを洗っていきます。高圧洗浄で落ちきれないホコリなどの汚れは、ブラシなどで落とすこともあります。
【STEP3】カバーを取り付ける
洗浄した部分を拭き取り、最初に取り外したカバーを取り付けたら完了です。
室外機の掃除をプロに依頼したときの費用相場
室外機の掃除を依頼した場合、4,000円ほどかかります。室外機の掃除は、エアコン掃除のオプションとして扱われている場合が多いですので、エアコン掃除と一緒に依頼をするのもよいかもしれません。
エアコンの掃除を依頼する場合は、16,000~17,000円ほどかかりますが、お掃除付きのエアコンの掃除を依頼した場合、さらに5,500~6,500円ほど追加されることがあります。
依頼先によって費用も異なりますので、エアコンや室外機の掃除を依頼するときは、あらかじめ見積りをとって、費用を確認しておきましょう。
室外機の使い方を工夫して節電しよう!
室外機は、掃除をすることで節電の効果を得ることができますが、その他にもちょっとした工夫をすることで、節電効果を得ることができます。
今回は、今からでもできる簡単な節電方法を二つご紹介しますので、ぜひ参考に試してみてください。
方法1.室外機の周りを片付ける
室外機の周りに物が置いてあると、周辺の大気を吸い込むときに障害となってしまい、熱交換率が下がってしまいます。
電気代が高くなる原因にもなりますので、室外機の周り20cm以内には物を置かないように気をつけましょう。
方法2.夏は日よけカバーやすだれで直射日光を防ぐ
夏などの暑い時期に、直射日光が室外機に当たってしまうと、本体や周辺の空気が熱くなり、エネルギーの消費量が多くなってしまいます。
室外機の電力効率をよくするためには、室外機周辺の温度を下げる必要がありますので、専用の日よけカバーや、すだれを使用して直射日光を防ぎましましょう。
日よけカバーやすだれを使用するときは、日差しの向きに気を付けて設置するようにしてください。また、日よけカバーを購入する際、サイズが合わないと、直射日光が当たってしまう恐れがありますので、必ず室外機より大きいものを選ぶようにしましょう。
まとめ
室外機は、そもそも外に設置するものなので、雨風に強いつくりになっています。しかし、日々砂ぼこりなどの汚れが溜まり続けていますので、1~2年に1回は掃除をおこないましょう。
室外機の汚れを放置すると、エアコンの効率が悪くなり、電気代が余分にかかってしまったり、故障の原因になってしまったりすることがあります。
室外機の掃除は、自分でも簡単におこなうことができますので、ご紹介した掃除方法を参考に、試してみてください。
プロに掃除を依頼した場合、自分の掃除では手の届かない場所まで、まるごと掃除をおこなってくれますので、隅々までキレイにしたい方は依頼をオススメします。
室外機の掃除で節電の効果を得ることができますが、その他にも室外機の周辺を片付けたり、直射日光を防いだりすることで、稼働の効率が上がり、節電することができます。
エアコンを使うと電気代が高くなってしまうという方は、これらの方法をぜひ試してみてください。