エアコンの掃除をするときは、自分で掃除することができる範囲について確認しておきましょう。エアコンの掃除は、自分でできる範囲と、業者に依頼しないとできない範囲が存在するため、どの部分を掃除してよいのか確かめておく必要があります。
この記事では、自分でできるエアコン掃除の範囲や掃除手順についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。そのほか、プロがおこなうエアコンの掃除方法や、理想的なエアコン掃除の頻度についてもお教えします。
自分でできるエアコン掃除の範囲
夏や冬にエアコンを久しぶりにつけたとき、カビ臭かったり、効きが悪かったりしたことはありませんか?これからエアコンをしばらく使うことを考えると、今のうちにキレイに掃除しておきたいですよね。
しかし、掃除といっても「どの部分を掃除したらよいのか分からない」という方もいらっしゃるかと思います。実は、エアコンの掃除には自分でできる範囲が限られており、掃除する場所によっては、プロの業者に依頼した方がよい場合もあります。
自分でできるエアコン掃除の範囲というのは、フィルターやエアコン本体の表面、吹き出し口の部分など、手が届く場所に限られます。一方、プロの業者でないと掃除できない範囲は、エアコン内部など、手の届かないような場所になります。
エアコンは、手の届く範囲の掃除でもキレイにすることができますが、しばらく掃除をしていなくて、奥の汚れが気になるといった場合は、プロに依頼した方がよいでしょう。
エアコンの掃除を自分でおこなうときの手順
エアコン掃除を自分でおこなうときの手順についてご紹介します。
〇必要なもの
- ・新聞紙
- ・掃除機
- ・乾いた雑巾
- ・使わない歯ブラシ
- ・ゴム手袋
- ・洗濯用の中性洗剤
- ・バケツ
〇掃除手順
- 1.足場に新聞紙をひいて、その上に踏み台を設置する
- 2.エアコンの電源を切り、コンセントも抜く
- 3.エアコン周りのホコリを乾いた雑巾で取り除く
- 4.カバーを手前に引いてから上に持ち上げて外す
- 5.フィルターを外して表から裏の順番に掃除機をかける
- 6.バケツなどに水をため、洗濯用の中性洗剤を入れてからフィルターとカバーを入れる
- 7.ゴム手袋をはめて、使わない歯ブラシでフィルターとカバーの汚れを落とす
- 8.水ですすいだら30分~1時間かけて自然乾燥させる
- 9.フィルターとカバーを取り付ける
- 10.コンセントを差して、送風運転を30分間おこなったら完了
自分でできる範囲の掃除方法についてご紹介していきましたが、内部までしっかりキレイにしたいという場合は、プロに掃除してもらうのがオススメです。プロがおこなう掃除方法について次の章でご紹介しますので、迷われている方はぜひ参考にしてみてください。
プロがおこなうエアコン内部のクリーニング方法
エアコンの掃除を自分でおこなう場合と、プロでおこなう場合ではどのような違いがあるのでしょうか。プロにエアコン掃除を依頼したときの掃除手順についてご紹介します。
〇掃除手順
- 1.エアコンのコンセントを抜いて分解する
- 2.床が汚れないように養生する
- 3.高圧洗浄機でエアコン内部を洗浄する
- 4.外した各部品のホコリを吸い取り、洗浄する
- 5.防カビ用のコーティングをおこない、元の状態に組み立てて完了
プロと自分の掃除の違いは、「内部まで掃除できるか」だけではありません。掃除するスピードにも大きな違いがあります。
自分で掃除をする場合、慣れない作業にどうしても時間がかかってしまうでしょう。しかし、プロは手際よく作業をおこないますので、あっという間に掃除を終わらせてくれます。
自分で掃除をしてみたはいいものの、結局時間がかかってしまってしまったということもありますので、あまり時間をかけたくないという方は、プロによる掃除がオススメです。
また、自分で掃除をおこなう場合、慣れない作業で、故障させてしまうこともありますので、不安な場合はプロに任せた方がよいでしょう。
エアコンのカビを予防する理想的なお掃除頻度
自分でできるエアコンのフィルター掃除は、月に2回が理想的といわれています。しかし、中にはお掃除機能付きのエアコンを使用されている方もいるでしょう。お掃除機能付きのエアコンは、フィルターの掃除を自動的にしてくれますが、全く掃除をしなくてよいというわけではありません。
お掃除機能付きのエアコンは、フィルターにたまったホコリをキレイにしてくれるものの、油に弱い特徴があります。とくに、油をよく使用するキッチン近くに設置している場合は、空気中のホコリと油が融合することで、目詰まりをおこしてしまうことがあります。
お掃除機能付きエアコンだから掃除しなくて大丈夫というわけではないので、定期的にフィルターをチェックしてみましょう。
プロによるエアコン内部の掃除は、年に1回が理想的といわれています。お掃除機能付きエアコンも、内部の掃除は自分でおこなうことはできないので、2年に1回はプロに掃除を依頼しましょう。
プロにエアコン掃除を依頼する場合は、春か秋がオススメです。エアコンを使用する夏前や、使用後の汚れがたまったあとの秋に掃除することで、気持ちよく使用することができます。また、この時期は予約が取りやすくなりますので、いつも予約がなかなか取れないという方は、ぜひこの時期に依頼してみてください。
エアコンの掃除をしていないとどうなる?
エアコンを掃除せずに放置していると、いずれカビが発生し、中で繁殖し続けてしまいます。エアコンをつけたときに何か嫌な臭いがするという場合は、カビが中で繁殖しているおそれがありますので、早めに掃除をおこないましょう。カビが繁殖し続けてしまいますと、アレルギーを引き起こすなど、健康状態に影響を及ぼすこともあります。
また、エアコンの掃除をしていないと、たまったホコリが目詰まりを引き起こしてしまい、空調効率が悪くなります。空調効率が悪くなると、なかなか涼しくならないなどの影響が出るだけでなく、電気代が高くなってしまいます。
エアコンの掃除は面倒ですが、これらの影響を考えると定期的に掃除した方がよいでしょう。自分で掃除するのが大変だと感じる方は、ぜひプロの業者に依頼してみてください。
まとめ
エアコン掃除を自分でおこなう場合は、フィルター・エアコン本体の表面・吹き出し口など手の届く範囲を掃除しましょう。エアコン内部などの手の届かないような場所は、プロでないと掃除することができません。
自分で掃除するときは、ご紹介した手順に沿ってキレイにしてみてください。もし、内部の汚れも気になるようでしたら、すべてプロに任せてしまいましょう。プロによるエアコン掃除は、手際よく作業をおこなってくれるため、あっという間にキレイにしてくれます。
エアコン掃除の頻度は、自分でフィルター掃除をする場合は月に2回、プロに依頼する場合は年に1回が理想的です。お掃除機能付きエアコンを使用していても、内部の掃除はできませんので、2年に1回はプロによるエアコン掃除を依頼しましょう。